株式会社サヤトレの増田です。
本日は、食品を例に投資についてお届けします。
みな様もお気づきかと思いますが
ここ数年間に食品において「○○に効く」的な
健康に意識した商品が非常に多くなっております。
【イメージ】
「目が良いサプリ」
「ストレスに勝つチョコ」
「高濃度な水素水」
「油を流すお茶」
などなど色々あります。
通常の商品よりも少し値段が高いのが特徴です。
値段が高い方が効く感じがしますよね。
上記のような健康への配慮をうたった商品は
沢山出てきていますが、それには大きな理由があります。
それは「機能性表示食品」という新しい表示制度の登場です。
機能性表示食品は、特定保健用食品(トクホ)とは違い
民間企業が科学的なデータを提出すれば商品に
その効果を記載しても良いという表示制度です。
トクホのように第三機関に認められなくても
悪い言い方をすれば自社で都合の良いデータを
提出すれば、その表示を再現出来てしまうのです。
(注意:本日の話は投資の話です)
例えば、機能性表示食品の科学的根拠データにおいて
このお茶を継続的に飲めば「内臓脂肪が減った」という
一定期間の数値データがサンプルとして取れたとします。
その数値のデータを提出すれば
販売元の企業は「内臓脂肪に効くお茶」と
宣伝して商品を販売する事が出来ます。
しかし、よくよくその科学的根拠のデータを見ると
確かに「内臓脂肪」は、少し減っていますが反対に
「体脂肪」は、増えているというデータが一緒に
記載されていたりするケースもあるのです。
もちろん体脂肪が増える事は
商品パッケージには記載しません。
消費者は「内臓脂肪に効くお茶」と見ると
勝手にですが「痩せるお茶」と錯覚してしまいます。
しかし実際は、そんなことはないのです。
その他にも「結果まで2ヶ月続けてください!」
みたいな宣伝も科学的データを確認すると・・・
1ヶ月目 体重増加
2ヶ月目 体重減少 (この部分を宣伝に使う)
3ヶ月目 体重増加
4ヶ月目 体重増加
・
・
・
上記のような結果でも「2ヶ月で痩せた」という宣伝で
効果があるように見せて販売する事も出来るのです。
詳しい科学的データを見たい方は消費者庁の
HPで全ての製品のデータを確認できます。
しかし企業が提出した科学的根拠の資料は
数十ページの科学的な専門用語で普通分かりません。
科学的なデータが情報公開されているので
そのデータを第三者の専門化が分析して
企業に突っ込みを入れている組織もあります。
とても素晴らしい事だと思います。
商品を販売する上で良く見せようとする事は重要です。
しかし販売目的にデータの良い部分だけを見せるのは
嘘をついていないとはいえ、合法であったとしても
倫理的にどうなのかは個人的には疑問に感じます。
このように見た目や効果を綺麗に見せて
都合の悪いデータは、隠されて販売される
仕組みは、投資系の金融商品でも同じです。
「2016年の年間利回り138.25%」
(利益確定銘柄のみで評価損は決済していない)
「年間の分配金利回り20%」
(元本が削られて配当されているだけ)
「金利30%の債券」
(1週間だけ)
などなど良い金融商品に見せて個人投資家吊り
中身は、さほど良くない金融商品は多いです。
しかし残念ながらこのような金融商品を
個人投資家が喜んで投資するのが今の投資業界です。
私からお伝え出来ることは、このような都合の良い
数字やデータの一部分を強調して商品を販売する
企業は、珍しくなく多く存在しているという事実です。
消費者も投資家もこの事実を知らないのであれば
まずは、正しい知識として知る必要があります。
そのような事実を知った上で
最終的に判断するのは消費者や
投資家など個人の選択です。
正しい知識をつけることは重要ですね。
【あとがき】
情報が多くなる事によって
混乱している方は多くいます。
これからのネット時代は、情報の量ではなく
正しい情報を整理して分かりやすくまとめて
短く提供する事が求められる時代になっていくと感じます。
投資・経済は、非常に分かりづらく
正解がない問題も多くあります。
今後、個人投資家目線で金融の
正しい情報をお伝えしていきたい限りです。
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