MMT(現代貨幣理論)の解説(ウォーレン・モズラーの名刺)

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「MMT」をテーマにお届けします。

MMT(Modern Monetary Theory)とは、ステファニー・ケルトン教授が提唱するアメリカで注目されている経済の理論です。

日本語では「現代貨幣理論」と呼ばれれいわ新選組が掲げる政策を実現する財源案としてMMTに注目が集まっています。

MMTを簡単に説明すると・・・
自国通貨建ての国債は、破綻しないです。

よって新規国債発行して現金をばら撒いてインフレにだけ注意して経済を良くしよう。

上記のようなイメージです。

詳しい解説は、こちらから
http://sayatore.com/blog/2019/08/01/10509

本日は、MMTをより分かりやすく理解する解説として「ウォーレン・モズラーの名刺」の話を紹介します。

■ウォーレン・モズラーの名刺

ウォーレン・モズラーは、お金持ちで大きな家に子供たちと住んでいます。

しかし子供たちが家のお手伝いを全くしません。

そんな中でモズラーは、あるルールを作りました。

子供達が家のお手伝いをするとモズラーは、自分の名刺を子供達に渡します。

そして子供達は、必ず月末にモズラーに20枚の名刺を提出しなければならないというルールです。

子供たちは、モズラーの名刺20枚を提出しないと家を追い出されてしまいます。

子供たちは、モズラーから名刺を集めるために一生懸命、家のお手伝いをするようになりました。

そんな中で子供の一人が報酬の名刺を貯め込み始めモズラー本人の手持ちの名刺が不足してしまいます。

名刺の印刷会社に発注しても手元に届くのは来週です。

仕方がないのでモズラーは、名刺を貯め込んでいる子供から一時的に名刺を借りる事にしました。

その際にモズラーは、手書きで「名刺30枚借りています」とメモを子供に渡します。

子供たち同士で名刺の貸し借りをすると返せない子供が出る可能性があります。

子供は、名刺を印刷する事が出来ないからです。

しかし名刺を印刷発行出来るモズラーが子供から借りた50枚の名刺を返せなくなる事は、ありえません。

なぜならば、名刺はただの紙切れなのでいくらでも印刷して発行する事が出来るからです。

モズラーは、名刺を1万枚でも1億枚でも印刷して発行する事が出来るのです。

(以上)

賢い方であれば、分かると思いますが・・・

■モズラーの名刺=お金

■名刺の提出=税金

■名刺を借りたメモ=国債

上記のように変換してもう一度読んでみてください。

モズラーの名刺は、MMTにおける自国通貨建ての国債が破綻しないという分かりやすいイメージになると思います。

モズラーが名刺を大量に印刷発行すると名刺1枚辺りの価値は、薄れていきます。

これがインフレです。

モズラーはインフレになる事に注意してインフレになってきたら子供たちから提出する名刺の枚数を増やさせます。

すなわち増税して調整すれば、いいのです。

昨日と2日にわたりMMTに関する新しい経済理論についてお届けしました。

【参考記事】
http://sayatore.com/blog/2019/08/01/10509

従来、金融の教科書に書かれてきた経済学を信じている方は、MMTについて否定的な意見がまだまだ多いです。

天動説からコペルニクスが提唱した地動説に切り替わるまでに100年の時間がかかったと言われています。

従来の理論が間違っていて新しい理論が登場したとしても自分が勉強した知識を信じたくて古い理論を唱え続ける人が必ず存在し続けます。

100年経って古い考えの方がお亡くなりにならないと過去の常識は、新しく切り変わらないのです。

MMTの経済理論は、私達が勉強してきた金融や経済の教科書に書かれている事を大きく否定する新しい経済理論です。

この新しい経済理論をあなたは、どう考えますでしょうか?

その正解が分かるのは、数十年後です。

今のうちに自分なりの答えを一度決めておくと数十年後にちょっとした楽しみになるかと思います。

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