株式会社サヤトレの増田です。
本日は「証券会社のレーティング」をテーマにお届けします。
直近(4592)サンバイオという良い事例もあるので証券会社のレーティング情報と一緒に見ていきましょう。
まずレーティング (投資判断)とは証券会社のアナリストが分析している個別銘柄においての投資判断の事です。
分かりやすく言えば
個別銘柄が上がるの?下がるのか?
買いなのか?売りなのか?
株予想の専門家が分析した公式な発表とイメージください。
証券会社のレーティングに関する私の個人的な意見は過去に何度もお伝えしております。
結論から言うと・・・
■証券会社のレーティングは当たらない
■しかしそのレーティングで一時的に株価は動く
(レーティングを信じている人が多くいる)
【参考記事】
直近、有望な新薬の開発に期待されて株価を上げ続けていた(4592)サンバイオ
しかし1月30日から4日連続のストップ安で5日目に寄り付き5営業日の大幅下落によって時価総額の8割を吹き飛ばしました。
4日間連続で毎日株価が-20%くらい下落していく事をイメージしてください。
恐ろしいですよね。
1年ほど前は4000円だった株価は、短期間で約3倍に跳ね上がりその後、暴落して本日は3300円くらいです。
このサンバイオの暴落で最も恐ろしいのは、4日連続ストップ安によって株価は寄り付かず損切りしたくても出来なかった投資家です。
こういう持ち方する時点でリスクヘッジが出来ていないのですが本当にキツイと思います。
サンバイオがイケイケ上昇の時に証券会社のレーティング(投資判断)を信じてサンバイオを全力信用買いしていたとしたら・・・
レバレッジ3倍の信用買いで80%下落したわけです。
多額の追証が発生して借金人生編がスタートする方は沢山いると思います。
そんなボラティリティーの激しいサンバイオの大手証券会社の直近のレーティングを発表日と一緒に確認してみましょう。
本日2019年2月8日11時30分のサンバイオ株価3,315
■2018/11/07 みずほ 中立 → 買い格上げ 1,420 → 7,800
■2018/11/29 SMBC日興 2継続 2,300 → 8,800
■2018/12/03 三菱UFJMS Overweight継続 6,600 → 12,500
■2018/12/13 野村 Buy継続 7,700→13000円
全ての会社の目標株価と2倍~4倍は乖離していますね。
そんな中で目標株価を最も高い13000円に設定していた野村證券。
株価3,315円の状況で13000円は、乖離し過ぎてマズイと判断したのか?
昨日、目標株価を6900円に大きく引き下げて修正しています。
仕事が早いですね。
■2019/02/07 野村 Buy継続 13,000 → 6,900
相場・株価は生き物です。
日々状況は、変化しています。
状況が変わったので目標株価の修正は、当たり前と言えば当たり前かもしれません。
その一方でその時の株価の価格を参考にして株価を吊り上げたい銘柄を適当に価格をつけてレーティングで表示しているだけと考える人もいます。
あなたはどちらだと思いますか?
繰り返しになりますが、その証券会社のレーティング情報は大きく株価にインパクトを与えます。
昨日、野村證券がサンバイオのレーティングを発表して6,900に修正した際に株価はストップ高しています。
目標株価は2か月前よりも大きく引き下げましたが暴落中の価格よりも大きく高かったので野村の目標株価6900円を多くの人が信じたのです。
証券会社が発表するレーティングは、個別銘柄を簡単に一時的に大きく動かす恐ろしい権力を持っていると言えます。
東日本大震災の時に東京電力の株価におかしなレーティングをつけて一時的に不自然に上げた証券会社も存在しています。
ここからは、未来予想ですがサンバイオの株価が高値まで戻らず今の価格付近で推移して落ち着いた場合は、その後、多くの証券会社はまた目標株価を引き下げてその時の価格と同じくらいに落ち着かせる事でしょう。
私は、証券会社のレーティングや株価予想はその程度と考えています。
投資家の味方である私目線としての情報は、証券会社のレーティングや目標株価を参考に投資をする事はリスクが高い考えです。
考え方は人それぞれ異なり正解の無い問題ですが元証券会社員で自社の投資レポートで顧客の投資家が損をするのを見ている者の意見です。
皆様の資産運用の参考やヒントになれば幸いです。
【本日のマネー実践タスク】
証券会社のレーティングに対する自分自身の運用の考え方を決めましょう。
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