「売買高」と「売買代金」の違い

株式会社サヤトレの増田です。

本日は、株式投資における
「売買高=出来高」と「売買代金」
2つの違いについてお届けします。

売買高は、特定の銘柄において
売買された株数」を表します。

売買代金は、特定の銘柄において
売買された金額」を表します。

例えば、トヨタ株が株価6000円の時に
1日の売買高が1万株だった場合では
1日の売買代金は、株価6,000円×1万株≒約6千万円です。

売買される株価は一定ではないので多少の誤差があります。

市場で売買が活況な銘柄は売りと買いの
売買が増えて売買高が大きくなります。

その結果として売買代金が大きくなるのです。

投資業界において銘柄の活況度合いを表す際には
一般的に売買高が使われる事が多いです。

しかし私個人の考えとしては「売買高」よりも
「売買代金」の方が投資分析を行う際に精度が高く
他の銘柄と相対的に比較する際にも便利
と考えています。

例えば、次の2銘柄の売買高を見てその株が
一番活況に売買されたか分かりますでしょうか?

【売買高で比較】
■トヨタ自動車 売買高 1000株

■日立製作所 売買高 5000株

■みずほFG 売買高 10000株

上記のような売買高の情報だけでは
どの銘柄の売買が活況だったのか分かりません。

しかし、上記の売買高を売買代金にして表すと
簡単に一番売買が活況だった銘柄が分かります。

【売買代金で比較】
■トヨタ自動車 売買代金 6,043,000円

■日立製作所 売買代金 2,661,000円

■みずほFG 売買代金 1,753,000円

売買された株数が一番小さいのはトヨタですが
売買された金額が大きいのはトヨタになります。

一日の銘柄の売買高を聞いてもその銘柄の株価や
その銘柄の平均的ば売買高が頭に入っていないと
その売買高が多いのか少ないのか分かりません。

私個人は、その銘柄の売買の活況具合を確認したい場合
売買高よりも売買代金を使うようにしています。

その考えから、高機能版サヤトレの検索機能においても
過去は「売買高」と「売買代金」の両方を入れておりましたが
「売買高」の機能を削除して現在は「売買代金」のみです。

売買代金を金額指定で検索出来れば、検索結果から
流動性高低い銘柄を除外するには十分可能です。

本日の内容は、現在新しくサヤトレの株価データベースを
エンジニアに開発してもらう中で銘柄の「売買高」を
取り入れるべきかどうかという議論から
本日の記事を書く流れになりました。

ここから先は、システム内部の話になり恐縮ですが・・・

売買高の取り扱いにおいて選択肢は3つあります。

■1つ目:売買高は、取らずに売買代金のみ取得する

■2つ目:売買高は取得するが株式分割や株式併合において修正対応しない

一般的な株価データを提供しているサイトはこのタイプです。

株式分割で株価が10分の1になっているのに
売買高が修正されていないと投資分析を行う際に苦労します。

■3つ目:売買高は取得して株式分割や株式併合において修正対応を行う

株式分割で株価が半分になった場合
その比率に対応して売買高も修正対応行います。

上記の作業を行っているのは一般的ではありません。

修正後株価・修正後売買高という形式で
正しい値ではありませんが投資分析を行う場合には便利です。

どういう設計するか考えつつ仕様を構築しています。

サヤトレとサヤトレLSを全銘柄対応できるように
対応中ですのでサヤトレ会員様は、楽しみにお待ちください。

【参考記事】

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

早くも週末ですね。

私は、出来ていない仕事を多く
休日出勤になりそうです。

本日、郵便局から料金後納の申請が通りました。

毎月50件以上の発送業務を行えば
料金は後払いでOKな仕組みが料金後納です。

今まで毎月切手を貼って
発送作業していたのがバカバカしく感じます。

切手貼らずにちゃんと届くが不安なので
一度会社から自宅に発送して実験してみます。

投資で損しているあなた!株価が下がっても儲かる投資法ご存じですか?

当メディア「サヤトレ通信」では、投資初心者の方にも分かりやすくサヤ取り投資や金融経済などお金に関する情報を発信しています。

元・証券会社 → 現・IT企業経営&投資家が運営しているメディアです。

投資で損をしている方は、株価が下がっても儲かる投資法「サヤ取り投資」をお試しください。

まずは、こちらのサヤ取り投資入門レポートをご覧ください!

【初心者向け】サヤ取り投資入門レポート!サヤ取りの説明から取引実践まで

関連記事

  1. ビットコインの半減期と価格推移

  2. 証券会社の暗黙のルールとは?

  3. 景気が悪いのに株価が上がる理由

  4. 東芝、量子技術でヘッジファンド事業

  5. 自分が利用している会社に投資しよう

  6. 公的資金の企業救済に関する考え方

  7. 嘘の投資案件を見抜く3つのポイント

  8. おじいちゃん投資家の大局観

代表・増田の出版投資書籍

人気記事

おすすめ記事

株式会社サヤトレのWEBサービス

 
 
PAGE TOP