株式会社サヤトレの増田です。
先日お客様から「元本確保型の金融商品」に
関するご質問をいただきました。
本日より「元本確保型の金融商品」に
関するテーマを複数回に分けて配信します。
「元本保証」と「元本確保」は異なります。
私は、世の中にある元本保証は
あまり意味がないと考えています。
本日は、「元本保証」の
正しい理解についてお届けします。
まず日本人が大好きな「元本保証」ですが言葉通りに
元本(お金)が保証されている金融商品を言います。
多くの方が元本保証は、安心と考えておりますが
私は世の中に元本が完全に保証される金融商品は
存在しないと考えています。
その理由としては、あくまで預けたお金の元本を
保証してくれる人が「保証すると述べているだけ」で
また「預けるお金の価値は1秒単位で変動」しているからです。
例えば元本保証の代表として有名な銀行預金ですが
銀行預金でも万が一銀行が倒産した場合には
元本が割れるリスクが発生します。
預金の元本保証は、銀行が保証しているに過ぎず
銀行がつぶれた場合は、預金も元本割れするのです。
■参考記事 銀行よりも証券に預ける方が安全?
また国債に関しても元本が割れない事を
日本という国が保証しているに過ぎません。
歴史上、国が崩壊して国債も
お金も紙くずになった事例もあります。
社債に関しても発行体の会社が満期まで保有したら
元本保証になりますがその間に会社が倒産する事もあります。
たとえば株式会社サヤトレが
「元本保証の社債年利10%」で募集をしたとして
元本保証しているのは、株式会社サヤトレです。
もし株式会社サヤトレが倒産したら元本は保証できません。
つまり結局のところ元本を保証している方が
「人」でも「会社」でも「県」でも「国」でも
その保証者が潰れた場合は、元本が割れになるのです。
「元本保証」という言葉が書かれている場合
「誰が」元本を保証してくれるのか?
しっかりと確認する事が必要です。
そして元本を保証してくれる方が
「日本国」のように信頼できる場合でも
お金の価値というのは変動しています。
2017年の1万円と50年前の1万円の
価値が異なる事をご想像してください。
日本にいると気が付きにくいですがお金の価値は
常に日々変動しているという事を忘れてはいけません。
よって日本が元本保証をしている国債であっても
元本保証で投資したお金が円で返ってきた場合に
円の価値が大きく下がっていたら意味がないのです。(インフレ)
100万円を国債に投資をして元本保証で
10年後に返ってきた100万円でお買い物したら
ジュース1本も買う事が出来なかった(ハイパーインフレ)
上記のようなケースでも100万円預けて
100万円が戻っているので元本保証と言えます。
元本保証は、価値の保証ではないのです。
「元本保証≠価値の保証」
皆様が欲しいのは元本の保証ですか?
それとも価値の保証ですか?
元本保証という言葉は、とても安心感がある
心地よい響きではありますが資産の価値は
常に変動している事が分かると投資に対する
考え方が変わるかもしれません。
明日は、「元本確保」についてお届けします。
■追伸
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