【サヤトレ通信　第1499号】

株式会社サヤトレの増田です。

本日は、投資分析を行う上で重要な
統計値や指標に関するテーマをお届けします。

長年、投資分析ツールの運営を行う中で
お客様から多くいただく質問があります。

「一番儲かるスクリーニング条件を教えてください」

上記の質問に回答出来る
最適解のスクリーニング条件が
分かればとてもいいですよね。

しかし残念ながら上記の質問を回答出来る人は
世界中の人・AI含めて存在しておりません。

万人にとっての最適解の条件が存在しない理由は
投資で確実に勝てるスクリーニング条件が
存在していればその銘柄にすぐに資金が集まり
相場のルールが変わってしまうからです。

過去に小規模で神がかりな運用成績を出していた
ファンドが、有名になって資金が集まった後に
成績が出なくなってしまう理由もここにあります。

2017年10月26日において
私が過去の統計で確実に勝てる
スクリーニング条件を発見したとします。

私はそのスクリーニング条件を使い
10月27日から投資で稼ぎまくるでしょう。

最初は投資資金が100万円でスタートして
1000万円、1億円、100億円と投資資金を増やすと
最強だったスクリーニング条件もいずれ勝てなくなります。

市場に投入する投資資金によって
相場の法則が崩れてしまい変化するのです。

相場は、常に進化（変化）を続けています。

相場が進化（変化）しても
長く勝ち続けるために必要な事は
最適解のスクリーニング条件ではありません。

投資を数式にして条件でスクリーニングする
システムトレードの考え方はとても重要です。

しかし数式で全てを設定する事は限界があります。

株価が下落しているという事は
株価が割安の可能性があります。

しかし最大ドローダウンを意識すると
上記のような割安銘柄がスクリーニングされません。

シャープレシオに関しても過去の結果として
そのような結果になったというだけで値が高いほど
将来勝つ確率が高くなる訳ではありません。

数値や統計はあくまでも過去の結果で
未来を保証するものではないのです。

1つの統計値だけではなく
色んな統計値や指標を組み合わせて
バランスを取る事が重要とお考えください。

そして結局のところ個人投資家の資金力は限界があり
システムが選んだ全ての銘柄に投資する事は出来ません。

システムが選んだ中から数銘柄に絞り込む
個人の裁量の判断が必要になってくるのです。

投資分析ツールを開発する弊社としては
システムが自動的に勝ちやすい銘柄を
抽出してくれるようなサービスを目指しています。

ビックデータを毎日クラウド上で計算を行い
最適解ではなくても最適解に近い数式を
見つけるために日々改良と分析を繰り返しています。

読者様がもし投資で誰でも勝てる数式や
スクリーニングの条件を求めているのであれば
今の弊社の力ではご提供できません。

しかし投資で重要な正しい考え方や
両建てという投資戦略の幅を広げる
手法に関しては全力情報をお届けさせていただきます。

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