【サヤトレ通信 第1552号】
株式会社サヤトレの増田です。
本日は、フィンテックの
「与信」をテーマにお届けします。
与信を簡単に説明すると
「相手に対するお金の信頼性」です。
その人、個人や法人に対して
いくらまでならお金を貸したり出来るか?
過去の金融の取引履歴などから
与信情報を調べてその人や会社の
お金の信頼性を判断しています。
一番身近で分かりやすい例が
クレジットカードの限度額です。
同じ色のクレジットカードでも
1か月間に使える限度額はその人の
信頼度(与信)によって違います。
使える限度額が高い人ほど信頼度が高いのです。
そのような事からクレカの色は
ゴールドやプラチナなど見た目の色で
ステータスを変えて分かりやすく差別しています。
従来、与信情報に関しては中々
入手する事が難しく調べるために
大きなコストがかかっていました。
しかし最近では、ネット上の
ビックデータやの活用によって個人や
法人の与信管理が簡単になりつつあります。
昨年、楽天カードから
下記のハガキが急に届きました。
ハガキに記載の通り楽天カードの
利用限度額が100万円から200万円に
増枠変更したとのご連絡です。
私は何も手続きはしていません。
通常、クレカ枠の増額は
増額を希望してきた人を
対象に増額するのが一般的です。
しかし楽天カード側にて
私の過去の取引データから
与信を判断して200万円に
自動的に増枠変更したのです。
商売をしている者としては
非常にありがたい対応です。
実際に私は、この増額のおかげで
今月200万円の限度額いっぱいまで
クレカ決済でお金を使っています。
楽天は、今後私から従来の2倍の
決済手数料が売上げになるのです。
楽天は、商売上手です。
私の会社の銀行口座や
証券口座も楽天を持っています。
楽天は「銀行」「証券」「クレジットカード」
上記の私の金融情報を保有しているのです。
誰にいくらまでお金を貸して
リスク無く返ってくるか?
上記の与信情報を楽天は
ビッグデータで保有しているのです。
現在楽天カードは日本で一番使われている
クレジットカードとなったと発表されました。
決済の取引高も三菱UFJニコスや
三井住友カードを上回っています。
カード自体にはあまりブランド力はないので
カッコつけの方は、店頭で楽天カードを
出さない人も多いみたいです。
しかしカードを出さなくても
買い物が出来る通販などでは隠れて
みんな楽天カードを使っているのです。
名実共に楽天は、日本一のクレカ会社です。
また沢山の方が楽天カードを使う事によって
楽天ポイントの価値も高くなりネット通販にも流れます。
楽天はITを駆使して負けない
ビジネスモデルを持った
イケてる金融機関です。
個人や会社の取引などのビッグデータを持ち
与信情報を把握する事によってお金が必要な所に
適切にお金が回るようになります。
勝手にクレカを増枠する事に関しては
人によって賛否両論あるみたいですが
私にとってはありがたかったです。
そしてそのような新しい取り組みを行った結果
楽天カードは日本一になったのではないでしょうか?
「与信情報の把握」はフィンテックの
大きなテーマでだと私は考えています。
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