のれん代の分かりやすい説明

株式会社サヤトレの増田です。

昨日にてサヤトレVIP会員の
新規入会キャンペーンが終了しました。

大変多くの方にご入会いただきました。

本当にありがとうございます。

未入会者様には、告知が多くお騒がせしました。

本日からまた投資でお役に立てる情報を
お届けしてまいりますので皆様の投資の
ヒントにお役立ていただければ幸いです。

本日は、企業決算の時期によく出てくる
注目ワード「のれん」についてお届けします。

「今期の決算、のれん代の減損により赤字に転落」

上記のようなフレーズが会社の決算発表などを
見ているとたまに出てきます。

「のれん」とはいったい何なのでしょうか?

「のれん」を簡単に説明すると買収した企業の
目には見えない資産価値の事を「のれん」と言います。

具体的には、次のような項目です。

■信用力

■販売ルート

■顧客情報

■ブランド

■人材

■将来性

上記のような項目は、資産価値がありますが
「預金」「不動産」「設備」のように目に見えて
お金に換算する事は、なかなか難しい項目です。

会社の信用力と言っても設立1年と
設立100年の会社では価値が違います。

顧客情報も、超富裕層のリストは、価値が高いです。

目に見えない会社の価値や将来性を含めて
お金に換算したのが「のれん代」です。

企業が会社を1億円で買収する時で言えば
現預金2000万円、のれん代8000万円のように
目に見えない価値もお金に換算して会社を買い取るのです。

数式にすると下記のようなイメージです。

(企業買収時に支払った金額)-(買収先の純資産)=のれん代

しかし実際に会社を買い取った後に8000万円の
価値があると想定していたのれん代ですが
いざ蓋を開けてみると8000万円の価値が無かった。

8000万円あると見積もっていたのれんが
実は無価値であると判断した場合にある日
8000万円は無価値となり、結果的に赤字になるのです。

上記のようなケースが日本企業の
海外企業の買収ケースでは多くあります。

■日本企業の海外買収が失敗する理由
http://sayatore.com/blog/2017/05/16/7718

長時間かけて高い値段で買った海外の原発企業が
赤字を出し続けるにも関わらず、損切り出来ずに
粉飾決算して世界中の投資家を騙した会社もあります。

普通大手上場企業の場合は、社長交代の任期があります。

問題が発覚する時期には、当時担当していた社長は
億単位の退職金をもらって会社にいないケースが多いです。

社長は、自分の任期中に時限爆弾を発見しても
任期中に爆発しなければ逃げ切ることが出来るのです。

日本の大手企業のサラリーマン社長の中で
命をかけて時限爆弾の処理を出来る経営者は
中々少ないのが現状ではないでしょうか?

投資も経営も「時間」と「お金」を使うほど
損切りしにくくなる事は、共通しています。

日本は、損切りが出来ない国民性なのかもしれません。

このような経済の問題に関して個人投資家が賢くなり
会社に文句を言い始めると上場企業の経営も
結果的に上手くなっていくのかもしれません。

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