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株式会社サヤトレの増田です。

本日は「企業買収」をテーマにお届けします。

昨日、日本郵政の決算発表がありました。

最終損益が289億円の赤字となり
2007年の郵政民営化後で初めてとなります。

日本郵政が赤字になった一番の原因は
買収したオーストラリアの物流子会社の
損失計上をしたことが一番の要因です。

買収した海外子会社の損失が膨れ上がり
本体企業が赤字になる例としては
経営再建中の東芝とよく似ています。

日本企業が海外企業を購入して
上手くいっているケースは少ないです。

私の思いつく限りの成功例としては
携帯会社のボーダーフォンを買ってから
大成功しているソフトバンクくらいです。

最近では、シャープのように海外企業に
買っていただき復活するケースもあります。

■会社をいくらで買うのか（企業価値の正しい算出）

■買った会社を運営するためのコストの計算

■買った会社をまとめる経営能力がある社長

上記のように「金融」＆「経営」など日本人に足りていない重要なスキルがM＆Aには求められます。

日本企業が海外企業の買収に失敗する理由はここにあると私は考えています。
将来的に赤字が続いて儲からない会社を
高い金額で買い取ってしまい損切りも遅れて
本体の企業が傾いてしまう事が最悪のケースです。

現在の日本郵政の経営陣の考え方としては次の通りです。

【日本郵政の考え】
「郵便や金融など既存の主力事業では一段の成長を見込みにくい。
安定した利益を得るため不動産事業を強化し収益の柱に育てたい考え。」

また日本郵政は、野村不動産HDを買収する
検討に入ったというニュースも出ております。

野村不動産HDは、日本1位の野村證券の会社です。

日本一の証券グループの不動産の会社を買い取って
日本郵政は、果たして上手く経営が出来るでしょうか？

日本郵政の強みは、日本全国の
一等地に土地を保有している事です。

そこに優秀な野村不動産の知識が掛け合わせれば
非常に素晴らしい建物が建つかもしれません。

■日本郵政：一等地に土地を保有している

■野村不動産：土地活用が上手で儲けるノウハウを持っている

会社が会社を買う際においてその価格で買った時の
メリットとデメリットを評価する事は投資家側の
立場として、とても大切な事だと私は思います。

このあたりの投資に関する知識は個人の場合
忘れがちですが正しく理解しておくと経済ニュースの
見方や捉え方も鋭くなり、投資に役立つかもしれません。

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