【サヤトレ通信　第1651号】

株式会社サヤトレの増田です。

ここ10年でスマホをほとんど全員が持つようになり
投資・経済のルールが大きく変わったなと感じます。

10年前には、想像が出来なかった速さで
情報の伝達スピードが上がりました。

その結果個人が発信する情報でも
株価が変動する時代になっています。

SNSでは、発信した情報を「いいね」という形で
シェア拡散されると数日で世界中に情報が広がります。

有名人が一言つぶやくだけで世界中の人が
知っている有名人になる事も出来れば
匿名の個人が企業の不祥事を暴露すれば
その会社の評判を下げて潰す事だって出来ます。

フェイクニュース（ウソ情報）の問題もありますが
基本的には、良い物は評価される時代になりました。

有名になりたくて頑張っているけど
結果出ていない人には、言い訳が出来ない
中々残酷な時代になったのではないでしょうか？

■参考記事　評価されないのは実力がないから
http://sayatore.com/blog/2018/01/16/8103

これから先の10年は、所属している会社名よりも
その人個人が持っている影響力が重要になる時代が
加速すると私は考えています。

いくら実力があって会社内で評価されたとしても
個人の実力が社内だけで留まり、世間で公開されていないと
その個人の方には大きなリスクになるかもしれません。

例えば読者様が大手企業に勤めていて会社の
売上を大幅に伸ばす大ヒット商品を作ったとします。

その読者様が作った商品の手柄について
社外にしっかりと公開されていなければ
個人の影響力は社内止まりなのです。

社内でいくら評価されていたとしても
それは小さな世界の話なのです。

数年後に自分の勤めている会社が
潰れたら何の意味もありません。

過去に成果を出した方が
「あの会社の〇〇を作ったのは自分」のように語る方がいます。

しかし全くその証拠が残っていないので
その語りが本当であるか、遡って確認する事が出来ません。

何かの分野において自分よりも実力が劣る人が
世間で専門家扱いされて悔しい思いをしている方も
読者の中にいるかもしれません。

しかし世間では読者様に
その分野の専門的知識がある事が
公開されていないので分かずに仕方ないのです。

繰り返しになりますが私は、今後ますます
組織よりも個人が強い時代になると考えています。

読者様が何か取り組んで成果を残している場合は
その内容を何かしらの形で残しておきましょう。

数年後にその成果を証明する事が出来ずに
自分の実力が過小評価されるリスクになるかもしれません。

ネットで情報を公開しておくのが一番ですね。

組織や国に頼る事が難しくなっていく
これからの時代において持っておくべき
重要な事は「読者様個人の影響力」ではないでしょうか？

また影響力のある個人が暴れているSNSにおいて
その動きと株価との相関性などを研究すると
面白いデータが見つかるかもしれません。

私は、あまりSNSが好きではないので
自分の情報を公開する事はしません。

しかし投資家目線では影響力を持っている人達の
動きを監視する事は避けられないくらい重要な
情報取得媒体になっていると考えております。