株式会社サヤトレの増田です。

昨日、金融資産推移表の記事をお届けしましたところ
読者の方からクラウド家計簿のマネーフォワードを
利用しているというご感想をいただきました。

クラウド家計簿（クラウド会計）は
フィンテック分野の中でも誰でも気軽に
利用できる大変すばらしいサービスだと思います。

■クラウド家計簿マネーフォワード
https://moneyforward.com/

私の会社の会計処理もクラウド型の
会計ソフトを長年利用しています。

会社で投資も行っているので細かい部分で
人への相談はどうしても必要となります。

顧問税理士も契約しておりますが
これまで人がやっていた会計に関する
事務作業のほとんどは、ロボットに置き換わります。

顧問税理士の先生には、自社で使う会計ソフトは
絶対にクラウド会計ソフトにしたいとお願いして
わざわざ使い方を覚えていただきました。

クラウド会計ソフトの使い方を覚えた税理士の先生本人が
「これ凄いですね！使いこなしたら税理士の仕事無くなりますね。」

上記のように言っています。

税金の計算だけを正しく行うだけの
計算おじさんであれば、ロボットで十分です。

今後、税理士に重要な仕事は税金の計算を正しく
算出するのは当たり前でプラスαの付加価値が重要でしょう。

クラウド型のサービスの多くは、基本無料で使えて
より高機能な使い方をしたい場合には、月額有料プランに
会員を移行してもらうビジネスモデルが一般的です。

無料でユーザーを沢山集めて利用してもらえれば
その中でサービスに価値を感じてくれた一部の方は
有料プランに移行して長く利用してくれます。

このビジネスモデルを「フリーミアム」と呼び
最近のIT業界では、ほとんどがフリーミアムです。

最近では無料に慣れきっている消費者からすると
「えっ！無料で使えないの？」と感じる方も増えています。

これから多くのサービスの入り口は
どんどん無料になっていくでしょう。

価値のあるサービスであれば
人は、何円でもお金を支払います。

月額100万円のサービスでも100万円以上の
価値を提供出来れば決して高くはないのです。

そう考えた場合に、金融やお金に関する
月額サービスは、ユーザーにとって大きな価値を
与える事が出来る可能性が高い分野です。

マネーフォワードの有料プランは
月額たったの500円で利用できます。

しっかり使いこなしてお金の管理と意識を高めれば
年間100万円くらいの価値があるサービスだと思います。

ビジネスの裏側になりますがマネーフォワードは
このたった500円で儲ける気はないでしょう。

1ユーザー500円じゃまず儲かりません。

しかしマネーフォワードは会員を獲得する事で
個人の金融資産額や消費行動が全て分かります。

これは過去の歴史上にない非常に貴重なデータです。

個別の銀行は、顧客が自行に
預けている預金額しか分かりません。

A銀行の行員は、顧客の預金額が
1万円しか預入がなければそのお客様が
富裕層かどうか全く分からないのです。

A銀行にお金預金が無くてもその方が
別のB銀行に1億円預金しているかもしれません。

しかしマネーフォワードは、各銀行に
分散している預金額や証券会社の残高まで
全ての金融資産を見る事が出来るのです。

金融資産1億円以上の富裕層が
何にお金を使ってどう生活しているのか？

マネーフォワードは、貴重なマーケティングデータを
膨大に手に入れる事が出来るので色んなビジネスが可能です。

その情報を活かして相続対策など金融に関わる
多くのビジネス展開が可能になる事でしょう。

個人情報の管理や、金融機関情報を他社に預けるため
セキュリティーのリスクが上がるのでデメリットもあります。

しかしそれ以上に活用するメリットも大きいです。

何のツールであっても結局は使いこなす人次第です。

ご自身にとっての価値観を重要にして
価値ある便利なサービスを利用する事が大切です。