証券取引所のメインシステムの場所とは?

株式会社サヤトレの増田です。

先週の7月8日NY証券取引所でシステム障害が発生し株式市場において一部の銘柄が取引停止という事態が発生しました。

しかしほとんどの株式銘柄に影響はなく売買は通常通りに行われていたとの事です。

本日は、普段はあまり知る事のない証券取引所のシステムを私の知る範囲の知識で書かせていただきます。

私はこれまでに大阪証券取引所と東京証券取引所、ニューヨーク証券取引所に行った経験があります。

私が証券取引所に行った際に取引所にほとんど人はおりませんでした。

昔は、あの場所で実際に人が立って株式の売買注文を行っていたのですが皆様ご存知のとおり現在は全てシステム化されて運営しているので東証にはほとんど人がいません。

そして人がいませんが実は、証券市場の中枢システムも証券取引所にはないと職員の方が述べておりました。

先日のNY証券取引所にシステムトラブルがあっても普通に株価が売買されていた理由もこれと同じです。

場所に中枢システムがあるので大きな問題にならずに終わったのです。

証券取引所のメインシステムの場所が誰でも知っていて一目に触れる場所にあった場合、物理的に破壊攻撃されたり、ネットからハッキングされるリスクが大きく高まります。

日本の証券取引のメインシステムが置いてある場所は極秘事項なのです。

私ももちろん知りません。

そして直近の証券市場の売買発注は高速化されて1秒間に大量の注文を処理できるように進化しました。

パソコンのシステムによって超高速取引(HFT)が行われています。

注文とキャンセルを繰り返して価格を操るようなケースもありますが法律的には違法ではありません。

東証の売買でもシステムによる取引が4分の1を占めると言われています。

アメリカでは、個人投資家全員が投資を休んでもシステムによる取引だけで何事もなく普通に市場は回るとすら言われているほどです。

アメリカで謎の巨大な施設の周りに(証券メインシステム?)厳重な警備がされており警備員すらも何を守っているのか知らずに警護しており

その施設の近くに多くのヘッジファンドが謎の建物(高速売買取引を行う施設?)を建てたがるらしいです。

売買発注までのネット回線のスピード勝負ではなく注文してからメインシステムまでの物理的な距離の近さ勝負にまで発展しているのですね。

このような高速売買取引の最高峰は、個人投資家が成行きで発注したその注文をシステムがその銘柄を買って値上がりさせる事まで出来るようになっています。

誰が何株買うか分かっているので先回りで注文できるイメージです。

最強ですね!

個人投資家である私自身がこのような進歩した超高速取引に対する考えは一つです。

それは、戦わない事!

人間VSコンピュータ

売買注文の速さに勝てるわけがありません。

同じ土俵に上がる事なく戦わなければいいのです。

私は、サヤ取り投資は基本的に前日に考えて翌日寄り付き仕掛けなので板寄せで約定しますので全く関係ありません。

昨日のメルマガでは、金融市場の進化に個人投資家も進化しようと述べましので反対の結論になってしまいますが高速取引に人が勝つ事は不可能なので諦めた方がいいでしょう。

流動性の提供に逆に感謝するか私のように全く影響のない投資戦略を考えて実践する事をお勧めします。

投資最大の敵はコンピュータではなく己の欲望と感情に打ち勝つ事だと思います。

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