【サヤトレ通信　第1548号】

株式会社サヤトレの増田です。

先日システムトレードに関する
記事を書いたところ大変好評でした。

■システムトレード元年の幕開けは近い
http://sayatore.com/blog/2018/01/05/8089

人口減少・労働力不足の日本において
「自動化・無人化」のテーマは投資に限らず
将来非常に重要なポイントになってきます。

人が手動で車を運転するから事故が起きるのです。

自動運転車が自動でブレーキがかかる
フェーズ1のように投資も段階的に
自動化・無人化していく事でしょう。

機械が出来る仕事は機械に任せてしまい
人間様は人間にしか出来ない仕事をするべきです。

それを良い例として本日のメルマガでは
有料メルマガ「サヤトレ通信プレミアム」の
内容の一部を特別に日刊メルマガでお届けします。

私の友人の「牧場経営」についてです。

私の友人が田舎で牧場を経営しています。

牧場ビジネスの表から裏側の
仕組みまで全て教えてもらいました。

ほとんどの方が知らないと思いますが
牧場経営は投資のシステムトレードと同じです。

牧場経営は、そのほとんどが数式化されているので
その数式通りに行動すれば計算式通りのリターンが出ます。

もう少し分かりやすくお伝えすると
食用の鶏を100羽仕入れて育てるとします。

何の種を仕入れて何のエサをあげるかを公式に
当てはめて計算すれば何日後に大きくなって
何匹生き残っていくら儲かるか？

ヒナを仕入れる時点で利回りを
ほぼ完ぺきに計算できるのです。

上記の公式は、友人が考えた公式ではありません。

長年の牧場経営をしている大手企業の
天才が作った統計から算出された数式です。

数式にはオプション取引のようなヘッジの
保険をかける事によって、事故が発生しても
牧場が儲かるような仕組みが出来ているのです。

■家畜が成長すれば出荷して利益

■家畜が病気で死んでも保険が出るので利益

1頭・1匹あたりの売上から保険料を引いて
利益になる公式を作ればどう転んでも
儲かるビジネスモデルが牧場らしいです。（友人談）

しかし上記のように完成された
最強の数式があるにも関わらず
牧場経営をするオーナーで差がでます。

その最大の原因は友人曰く・・・
決まったルールに従わずに
人間の判断で行動するからです。

すでに構築されたルールを100％充実に守り
人が毎日同じ作業を丁寧に行い続ける事が大切なのです。

決まったルールに従って温度管理を行い
決まったルールに従って掃除を行います。

上記のようにマニュアルに従って毎日例外なく
ルーチンで丁寧に継続しなければなりません。

同じ条件で同じ数の家畜を育てていても
出荷までの日数が遅かったり、出荷できる数が
減ってしまうのは決まったルールを守っていないのです。

雨の日も風の日も雪の日も体調が悪い日も
毎日決まって同じルールの繰り返しです。

1日であれば出来る事でも1ヶ月間毎日
サボらずにルール通りに行い続ける事は
人間には中々出来ないと友人は、述べていました。

投資の世界でも損切りという決められた
ルールが守れずに失敗する方が多くいます。

決まったルールに従い継続的に
続けることは投資とよく似ています。

また最近では、牧場経営もIT化が進んでいます。

自動搾乳機を使い、牛にお乳が溜まれば
牛が自分から機械に入って牛乳を出して
勝手に出ていく全自動のシステムになっています。

牧場の経営者は何もしなくても牛が自動で
牛乳（お金）を生み出してくれるのです。

自動で毎日お金が絞り出されるイメージです。

一方では、毎日、牛の状態を目で見て（適当に）
お乳を手で搾り出している酪農家もいます。

■機械が自動でお乳を搾るか？

■人が手動でお乳を搾るか？

人の時間は有限です。

牧場も投資もITや機械を使った「自動化」は
今後の課題で共通している点ではないでしょうか？

儲からずに潰れていく牧場が多い
現状について聞いてみると友人は・・・

「それは、その人が仕事が出来ないだけ。
会社でも仕事が出来ない人って一定数いるよね？
その人が数式を知らずに裁量判断で牧場やったら潰れるわ。」

上記のようにとても厳しい事を述べていました。

先代（親など）から教えてもらった過去の
非効率な古いやり方で継続して苦労している
牧場は、全国に沢山あるみたいです。

近年、牧場・農業・漁業などは高齢化が進んでいます。

人の裁量判断で行っていた産業に
機械と数式が加われば大きなビジネスの
チャンスにつながると私は感じました。

「自動化」のサービスを提供している会社は
投資テーマとしてチェックしてみるといいかもしれません。

（以上）

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