現金を使うコスト年間1兆6390億円(毎年)

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「現金を使うコスト」をテーマにお届けします。

昨年から私は、日常生活を本格的にキャッシュレス決済にして現金を使わない生活を心掛けています。

東京でもさすがに現金を使用しない生活は、まだ困難です。

現金しか使えないお店は、まだまだ多いのが現実です。

【参考記事】
http://sayatore.com/blog/2019/01/08/10116

http://sayatore.com/blog/2019/11/05/10665

キャッシュレス決済のメリットに関しては、過去に何度もお伝えしていますので本日は、その反対に現金を使うデメリットの一つであるコスト面をテーマにお届けします。

日本は、先進国の中では、現金を使う人が多い国です。

偽札が少ないという理由からも現金に対する信頼が厚いのが特徴です。

しかし現金は、紙という現物の特性上、電子データ送信のキャッシュレスとは異なり運営するために多くのコストが発生しています。

具体的には、下記のようなコストです。

■貨幣や紙幣の製造コスト 年間650億円

■ATM設置・運営費 年間5580億円

■現金警備輸送にかかる費用 年間1900億円

■銀行の人件費・設備費 年間1760億円

■全国のレジ締め人件費・設備費 年間5600億円

■現金の被害盗難 年間900億円

■現金を使った企業の不正や脱税 年間????億円

現金を使うために必要なコスト=1兆6390億円(毎年)

お金は、金属や紙の現物なので製造するためには、コストがかかります。

日銀で働いている役人は、1万円札を紙に印刷して裁断して枚数を数えなければなりません。

職員のミスによって紙切れ(1万円札)1枚紛失してどこに行ったか分かりません。

そんな事は、絶対に発生してはいけないのです。

私も詳しくは、知りませんが1万円札を印刷している印刷工場の内部では、厳しいセキュリティー管理になっている事でしょう。

そして印刷した紙幣は、安全に全国に運びこまないといけません。

たった1万枚(1億円)を運ぶのに重さは、約10キロもあります。

この思い紙の束を運ぶために、厳重に作られたトラックにて護衛の人が数人は、必要になるのです。

そしてそのお金が全国のコンビニATMに振り分けられます。

自動販売機のジュースを補充するように毎日、現金が足りないATMまで現金を安全に運び補充している人がいるのです。

このようなコストがかかっているのでATMでお金を出金すると手数料がかかるのです。

当たり前の話ですが、現金の運営コストは巡り巡って現金ユーザーのコストになって損しています。

そしてそのお金をやり取りしたらお店は、レジと現金の残高が合っているか毎日毎日、仕事終わりに確認作業をします。

そしてレジ締めに人が不正をして現金を着服するリスクもあるのです。

現金は、キャッシュレスと違い履歴が無く匿名性が高いので現金は、レジから枚数が減っても分かりません。

経営者が社員の横領に気付かない事や税務署が脱税に気付かずに税金回収出来ない事も全ては、現金が匿名性高くと履歴が追えないからです。

日本人が現金を使う事によって日本国内のコストは大きくなり、結果的に真面目な日本人の負担は、大きくなり損をしています。

その一方で現金を使って不正をする人や盗難する人は、現金社会を喜んでいるのです。

日本が現金を使うデメリットの一部をお伝えしました。

日本国政府の方針としては、現金からキャッシュレスに切り替えたい方針です。

しかし反対勢力の現金派の人は、まだまだ多いのが実状です。

あなたは、どちら派でしょうか?

現金派が多ければ、お金を扱うお店側も現金オンリーの対応を継続してキャッシュレス決済を導入しません。

地方に行くと現金しか使えないお店もまだまだ多と思います。

キャッシュレスは、慣れるまで不安などもあると思いますがキャッシュレス派の私としては、日本で早く財布を持たずにスマホのみで出かけられる時代が来て欲しいと思います。

本日は、現金を使う際には、約1兆6390億円のコストが毎年発生している事をお伝えしました。

現金派の方は、現金運営には、多額のコストがかかっている事を知らなかった方は、参考にしてください。

経済や小話のネタにしていただければ幸いです。

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