確定申告と経費について

株式会社サヤトレの増田圭祐です。

3月という事もあり確定申告や税金に関する
お問い合わせやご質問を多くいただきます。

先週末のメルマガでも少し書かせていただきましたが
本日は、お客様からいただいたご質問の内容を踏まえて
もう少し確定申告の詳細を書かせていただきます。

【参考記事】

まず、日本の税金の基本ですが
自ら納める税金の計算を行い
自ら税務署に申告して納税します。

この事を「申告納税制度」と言います。

しかし多くの個人投資家は
確定申告で申告納税を行っておりません。

その理由は、「源泉徴収」という
制度利用して儲けが出たら自動で税金を
差し引く設定にしている方が多いから
です。

しかしこの源泉徴収を行っていると
税金を多く払い過ぎてしまうケースがほとんどです。

よって個人投資家は確定申告して正しい
税金額を収めるのが良いと推奨しております。

税金を減らす方法は大きく2つあります。

1つは、利益を出さない事!

利益を出すために投資をしているので
利益が無くては困ると思うかもしれませんが
この考え方は、結構重要です。

正確には、利益を翌年に持ち越すという考え方です。

これは、両建てを上手く活用すれば可能です。

そして2つ目は、「経費」を増やすという事です。

投資における経費とは、証券会社の売買手数料は経費として
認められますが、その他にも色々と経費として認められます。

例えば、投資をする際に証券会社に電話で注文した場合
その電話料金は、経費になる可能性は高いでしょう。

ネットで注文を出した場合には
ネットの接続料金も経費になる可能性が高いです。

それから日経新聞を購読して投資に情報を得ていれば
新聞代金も経費になる可能性が高いですし

私のサヤ取り投資書籍を購入した方は
その書籍代も経費になる可能性が高いです。

有料の投資セミナーに参加すれば
それも経費になる可能性が高いですし
有料の株式システムである
サヤトレの料金も経費になる可能性が高いです。

上記のように1年間で色々計算して合計すると
結構な金額が経費になるのではないでしょうか?

ここで多くの方が心配される点としては
投資の経費を色々と申請して脱税になるのではないか?

上記のように心配する方は多くいます。

お答えすると経費を申告して脱税になる事はありません。

脱税というのは、投資で1億円儲かったけど
全く申告していないというのが脱税です。

投資にかかる経費を正しく
申告する事は全く何も悪くありません。

ご安心ください。

しかし気を付けないといけないのは
個人投資家が申告する経費が
本当に客観的に経費であるかという点です。

例えば、大阪から私の
投資セミナーに参加するために
東京まで来たとしましょう。

セミナーの参加料金5000円は経費になると思います。

それに加えてセミナーに参加するために発生した
交通費の新幹線代も経費になる可能性はあるでしょう。

しかしここから先は微妙なラインになってきます。

懇親会に参加した場合の4500円も経費

その後、盛り上がって2次会に行った分も経費

東京で宿泊した際のホテル代も経費

などなど

色々と言い出すとキリがありません。

申告の際に経費か経費じゃないか決めるのは
個人投資家ですが、それが認められるか認められないかの
最終的な判断は税務署が行います。

申告する金額や税務職員の裁量で変わりますが
通常の感性で常識的に考えて判断するしかありません。

例えば、トヨタ自動車100株持っている投資家が
レクサスを購入してトヨタ自動車の分析のために
購入したから経費で~す。

これは、明らかに常識ではないと思います。

経費に認められないと思います。(多分)

しかしこれが自動車を開発している法人企業が
車を購入した場合には、事業における
経費として認められるかもしれません。

つまり状況によって様々です。

申告する金額にもよって違います。

年間の経費10万円で申告する個人投資家と
年間の経費1億円で申告する個人投資家。

税務署がどちらに焦点を当てるでしょうか?

投資にかかった経費か経費ではないかは
投資を行っている本人が一番よく分かっていると思います。

3月この忙しい時期に税務署に行って
丁寧に教えてくれるかは分かりませんが
分からない事があれば、直接税務署に行って聞くのが一番です。

普通の個人投資家であれば
お金を払って税理士に相談するまでもないでしょう。

お住まいの地区の税務署に行って

  • 「株の確定申告がしたいです。」
  • 「これが年間取引報告書です」
  • 「この金額が売買手数料以外の経費です。」
  • 「この金額が配当金の合計金額です。」

上記のように伝える事が出来れば
通常は、職員が教えてくれると思います。

ただ繰り返しになりますが
この時期の税務署の職員は、本当に忙しいので
親切に対応してくれるか分かりません。

丁寧な対応ではなかった場合
教えてくれる方の名前をしっかりと
聞くといいかもしれません。

(あなたの名前は覚えましたよアピール)

担当者の名前を聞くのは
コールセンターなどの電話対応で
舐めた態度をとられた場合などにも有効です。

名前を聞いた後は、親切に対応してくれます。

確定申告は、3月17日までなので
まだ十分に間に合います。

確定申告していない方は、
税金が戻ってくる可能性は高いです。

ご自身の証券口座が
どうなっているのか調べてみると良いと思います。

※注意※
本日紹介した内容は、あくまでも例です。

投資の経費の最終判断は、税務署になります。

ご注意ください。

なお個別に税金や確定申告に関する
ご質問やご相談をいただいても答えする事はできません。

ご理解のほどよろしくお願いいたします。

【参考記事】

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