3月末権利確定日に株価が上がる裏の理由

株式会社サヤトレの増田圭祐です。

先日出題した問題はいかがでしたか?

 <宿題>
 ■3月26日(水)に株価が上がる可能性が高い理由は何でしょうか?
 ■ある特定の銘柄の条件とは何でしょうか?

【参考記事】

読者様であれば簡単だと思いますが
正解を発表させていただきます。

3月26日(水)は、日本に上場する
多くの企業の「権利付き最終日」
です!

【参考記事】

上記をお読みいただけると分かると思いますが
3月末決算企業の株価を3月26日(水)だけ保有するだけで
「株主優待」と「配当金」がもらえる
のです。

配当金と株価で計算する配当利回りを
1日だけ保有すると10%以上出る銘柄もございます。

■配当利回りランキング (ヤフーファイナンス)
http://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=8

1日だけ株を保有して10%の配当金が貰えるなんて
素晴らしいですね!

よって世間の多くの個人投資家は
3月26日(水)に3末決算の株式を買います。

しかし、1日だけの保有でそんなに儲かる
おいしい話などあるわけがありません。

結論を述べると、3月26日(水)に株式を買っても
翌日の3月27日(木)に配当金が出た
パーセンテージ株価は下落するのです。

【具体例】
3月26日(水)購入 【8304】あおぞら銀行 4.5%の配当金を貰える

翌日の3月27日(木)に株価は4.5%下落からスタート

上記の様なイメージです。

仮に3%の下落からスタートした場合、実質
あおぞら銀行の株価は1.5%上昇しているとお考えください。

この現象を「配当落ち」と言います。

【参考記事】

つまり、3月26日(水)に配当金目当てに株を買っても
全く意味ありません。

しかしこの事実を知らずに買う方は沢山います。
分かっていてもなぜか買う方もいます。

証券会社員の営業に騙されて買う方もいます。

よって3末決算企業特に高配当銘柄は、
3月26日(水)に市場で注目されて
株価が上がる可能性が高いのです。

最近メディアによく出ている
株主優待で有名な桐谷さんの影響で
株主優待はとても盛り上がっています。

私はテレビを見ないので最近知り驚きましたが
あの方、推定資産3億円はあるようです。

しかし、私は26日にはもちろん買いません!

むしろこの法則性を利用して逆手に取る事を考えます。

一番簡単な方法としては
3月26日(水)の前日の25日(火)に買って
26日の引けに売却という感じでしょうか?

何の銘柄にするかによりますが、
上手くいけば1日で数%抜けるでしょう。

私であれば、3末決算の銘柄を大量に分散するよりも
2~3銘柄に絞ってレバレッジをかけて1日持ち越します。

自信があれば片張りでもいいですし
怖い方はTOPIXを売りに両建てしてもいいでしょう。

しかし両建てでヘッジした場合
ほとんどサヤを取れないと思います。

今回紹介したケースのように
理論的な理由があって株価動く法則性もあれば
アノマリーと呼ばれるような、意味はないけど
結果そうなるという法則性も存在します。

ぜひその法則性を上手く活かして投資の成績アップにしてください。

せっかくなので後出しジャンケンになりますが
権利付き前に買った銘柄を3月26日(水)の売却後に
公開しようと思います。

もちろん3月26日(水)に株価が上昇しやすいというのは確率の話です。

NY市場が大きく下落していれば日本株も普通に下落するでしょう。

必勝法でもなんでもありませんが
期待値で考えた場合にプラスになるでしょう。

3月26日の結果をお楽しみに!

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