株式会社サヤトレの増田です。
昨日からロングショート戦略を
基礎から学ぶ特集をお届けしております。
【参考記事】
ロングショート戦略とは将来上昇が期待される銘柄を買い(
下落が期待される銘柄を売る(ショート)両建て投資戦略です。
・買い(ロング)= 値上がりした分が利益・値下がりした分が損失
・売り(ショート)= 値上がりした分が損失・値下がりした分が利益
上がれば儲かるロングと下がれば儲かるショートを
同時に保有する事によって、金融市場の波を抑えながら
安定して利益を狙うのがロングショート戦略の仕組みです。
【買い】みずほフィナンシャルG (8411)
【売り】三菱UFJフィナンシャルG (8306)
上記のように2銘柄の買い売り両建て保有も
ロングショート戦略の一つとお考えください。(通称:サヤ取り)
本日は、ロングショート戦略の実践に必要な
保有割合についてお届けさせていただきます。
2銘柄のサヤ取り投資では、買いと売りの投資金額の比率を
出来るだけ50:50に近づける事を推奨しております。
よく間違うポイントは2銘柄を近づけるのは
「株価」でも「株数」でもなく「投資金額」です!
株価の値や株数を同じにしても意味はないので
お間違えのないようにご注意ください。
しかし実際に投資を行う場合において
単元株と運用資金の問題でキッチリと
同額にする事は難しいケースがほとんどです。
その考え方はロングショート戦略でも同様です。
必ずしも50:50にする必要はありません。
■上昇相場 = 買い60:売り40
■下落相場 = 買い40:売り60
上記のように相場のトレンドを読み
買いと売りの比率を調整する事は
実際のヘッジファンドでもよくあることです。
「買い90:売り10」のようにどちらか一方の
比重が大きくなり過ぎると片張りとあまり変わりませんが
上記のような持ち方もロングショート戦略と言えます。
ロングショート戦略相場のトレンドを読んで
ある程度裁量判断で保有比率を変える事は
間違いではないとご認識くださいませ。
しかし私自身の考えとしては相場の上下を
個人が毎回仕掛けの度に予想するのは面倒で難しい事です。
よって常に買いと売りの保有割合は基本
50:50に近づける事を推奨しております。
そして売り買いの保有比率が決めた後は
買い銘柄の中での個別の保有比率と
売り銘柄の中での個別の保有比率を決定します。
この考え方は、分散投資の考え方と同じです。
昨日の例で銀行業4社を例にして解説します。
【ポートフォリオの例】
【買い40%】みずほフィナンシャルG (8411)
【買い10%】りそなホールディングス (8308)
【売り40%】三菱UFJフィナンシャルG (8306)
【売り10%】三井住友フィナンシャルG (8316)
上記のような売り買いの保有比率は50:50でも
個別銘柄の振り分けが40:10と偏っている場合
実際に投資をした際に比重の高い銘柄の損益結果が
ポートフォリオ(資産構成)全体の損益に大きく影響します。
上記の場合ですと買い銘柄のみずほが大きく下落して
売り銘柄の三菱UFJが大きく上昇した場合は
全体のポートフォリオは損失になってしまいます。
投資選定する銘柄に自信を持って保有比率を高める事も
戦略としてはアリなのですが私自身の考えは個人の考えや
自信に関しては、信じないことをお勧めします。
そういう私自身も自分の投資センスを信じておりません。
「自分の考えを信用しない」←格言入り
上がる下がると予想して複数選んだ
個別銘柄でも必ず当たりハズレが発生します。
よって選定した銘柄の比重も投資銘柄数で割って
1銘柄の保有割合が等分になるよう調整するのが無難です。
【ポートフォリオの例】
【買い25%】みずほフィナンシャルG (8411)
【買い25%】りそなホールディングス (8308)
【売り25%】三菱UFJフィナンシャルG (8306)
【売り25%】三井住友フィナンシャルG (8316)
ロングショート戦略は、買い売り保有比率と
投資対象の保有比率を調整して変更することで
ポートフォリオの組み合わせは無限に存在します。
選択肢が多すぎると人は選択が出来なくなります。
まずは、買い売り50:50で
投資銘柄の保有割合も等分にする
上記の基本系で実践してみる事をお勧めします。
続きはまた明日お届けします・・・
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編集後記
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運営にて資金100万円で検証している
マーケットニュートラル戦略は日経ミニを1枚売り
個別銘柄を4銘柄に分散して買っています。
投資成績は次のようなイメージです。
【売り】日経先物9月 騰落率6.61%
【買い】RSIで割安な銘柄 騰落率4.29%
【買い】RSIで割安な銘柄 騰落率20.05%
【買い】一目均衡上抜け銘柄 騰落率21.78%
【買い】適当に選んだ銘柄 騰落率13.19%
上記のパフォーマンスを見ると
「RSIで割安な銘柄」以外はアウトパフォームです。
「RSIで割安な銘柄」が日経平均と比較して
10%アンダーパフォームしたら損切りする予定です。
しかしすでに1か月保有してアンダーパフォームなので
1か月は、損切り基準を5%に変更する事も検討しています。
上記の銘柄や選定方法のスクリーニング条件などは
毎月サヤトレLS会員に送る「サヤトレLSレポート」
にて詳細をお伝えさせていただいております。
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