【サヤトレ通信 第1615号】
株式会社サヤトレの増田です。
昨日のメルマガですが読者様から
色々とご感想をいただきました。
ありがとうございます。
長年情報配信をしておりますが
情報配信をしていると読者の方から
また新しい情報をいただき勉強になります。
情報発信をしている者の元に
新しい情報が集まるのは結構強みに感じます。
昨日のメルマガにて日本は、素晴らしい技術を
沢山産み出して保有してきたにも関わらずその市場で
世界の覇権を取る事が出来ていないとお伝えしました。
■参考記事
http://sayatore.com/blog/2018/04/17/8249
日本人が新しい技術を受け入れない国民性もありますが
本日は、ベンチャー企業代表の個人目線で日本が
そうなれない理由を2つ追加でお伝えしたいと思います。
■理由1 起業の母数が少なすぎる
単純に数の問題でアメリカ、中国に比べて
日本で起業する会社の数が少ないです。
毎日100社ずつ新しい会社が誕生する国と
毎日1社しか誕生しない国では勝てません。
起業する者は変わり者が多いのですが
その中でも変態で頭のネジが外れて
ぶっ飛んでいるような人物でなければ
グローバル市場を制覇する事は出来ません。
天才のぶっ飛んだ経営者が誕生するかどうかは
私は、結局の所「数」の問題だと考えています。
日本で「起業する」と言えば
その多くの場合、周りは止めます。
私も大企業を辞めて独立する際に
私の身を心配してくれる方ほど止めてくれました。
日本で起業する人の母数を増やす事で
中にはネジの外れた天才が紛れています。
その天才が沢山いる状態で時代のニーズと
運良く合致した時にその会社が世界企業に
なれるのではないでしょうか?
■理由2 日本のルールが不利過ぎる
世界市場を狙うビジネスをやりたい会社が
日本に本社を置く事は、世界で戦うにはとても不利です。
その一つに法人税・所得税の高さがあります。
稼いだお金の半分が税金で持って行かれる日本と
税金がかからない国であれば、税金がかからない国で
法人登記を行い稼いだお金を全力で再投資する方が
世界市場でシェアを獲得出来る可能性が高いです。
世界のマーケットを取れるかどうかで資本力は重要です。
日本で沢山の税金を納めるハンデを背負いながら
アメリカ・中国の世界企業で戦う事になるのです。
その他にも日本語という言葉の壁や
既得権益の大人達を怒らせると逮捕されるなど
日本のベンチャーで出る杭は叩かれがちです。
国としては税率に関係なく税収額が重要です。
法人税率を安くして会社の数を多くするべきか?
世界最高の税率の高さで少ない会社から絞り取るか?
どちらが多く取れるか分かりませんが
日本企業が世界企業と戦うには非常に
大きなハンデを背負っている事を知ってください。
最近では優秀な日本人でも日本で登記せずに
海外で登記してしまうケースも増えています。
世界市場で覇権を取るベンチャー企業の
社長が日本人であるにも関わらず
日本の会社ではないという現象が発生する
可能性もこれからは十分にあると思います。
「日本人なんだから日本で起業してよ~」
個人的にはそう思いますが
ベンチャー企業の社長目線として・・・
海外で会社を作る気持ちはよく分かります。
私は、海外に会社を持っていませんが
金融が分かる立場としては儲かっている
会社の社長が海外に会社を作る事は
当然の流れであると考えています。
これから先もグローバル経済は続きます。
日本企業は、世界中の企業と戦って
競争していかないといけません。
中々厳しい戦いになる事でしょう。
本日は、悲観的な内容が多くなりましたが
日本はビジネスをする上で恵まれている事も多いです。
今度は、日本でビジネスを行う
メリットもテーマにお伝えします。
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