HFT(超高速取引)に対する個人投資家の対策

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「HFT」をテーマにお届けします。

皆様HFTという投資用語をご存知でしょうか?

わりと最近、出来た言葉なので聞いた事が無い方も多いと思います。

HFTとは、英語表記「High Frequency Trading」の略です。

日本語では、「超高速取引」や「高頻度取引」などと呼ばれています。

プログラムによって高速、高頻度で自動売買を繰り返す取引のことです。

株式市場の売買の多くは、ロボットや機械による自動売買化が進んでいます。

日本株を売買出来る東京証券取引所では、2010年より取引システムがアローヘッドという新しいシステムに変わりHFTが可能になりました。

当時、この新システムが切り替わる頃私は、証券会社に勤めていました。

顧客から受けた注文を発注して約定するまでの時間は、肌感覚で明らかに速くなったのを覚えています。

投資の注文を速く注文の処理が出来る事は、基本的にメリットなのですが、その一方でHFTを利用した問題も起こっています。

その問題の一つが個人投資家の注文を機械が読み、先回りして注文を出してくるという問題です。

例えば、ある銘柄を成行で買いたい(何円でもいいので買いたい)方がいるとします。

その投資家が成行買い注文をクリックした瞬間その注文は、一度証券会社に飛びます。

そして証券会社側が注文を受け取り各社の仕組みを用いて東京証券取引所に発注を行い売買を仲介しているのです。

しかしこの個人投資家発注をクリックしてから機械がその注文を判断して先回りして安い値段で買い板を消してしまうのです。

そうなると成行買いをした個人投資家は、一つ値段が上の板で約定する事になり株価を上げてしまう事になるのです。

1円不利に高く買うだけ投資の世界は、大きな金額が動いてしまいます。

またある価格で注文を入れようと思ってクリックした瞬間にその価格は、消えてしまう。

個人投資家が発注する注文に対して不利になるように機械が自動的に高速に取引を繰り返す問題が出てきているのです。

この問題に対して、どう感じますでしょうか?

私がこのHFTに関しては、深く考えるきっかけは、過去にサヤトレのエンジニアが面白い動画がネットにあると教えてくれて事がきっかけでした。

その動画は、ネット上で観れたのですがそのクオリティーは非常に高くNHKスペシャルの特集だったように記憶しています。

現在、探しても見つかりませんでした。

下記2015年時点で記事にしているのでそれ以前の情報です。

【参考記事】

証券取引所のメインシステムの場所は、非公開です。

しかしアメリカにある巨大施設(証券取引所のメインシステム?)の周りにヘッジファンドが謎の建物(高速売買取引を行う施設?)を建てているみたいな内容の特集でした。

動画の名前分かる方いたら教えてほしいです。

投資家の注文を機械やパソコンが先回りして注文を出す行為に関しては、実際に存在します。

その行為が良いか悪いか?

立場によって変わると思いますが私個人は、自動売買を推奨していますがHFTのような高度な事は、出来ません。

そうなると不利な立場なので悔しいですね。

皆様と同じ個人投資家目線の対策からHFTに対する対策をお伝えします。

それは、ザラ場で成行注文を出さない。

上記を心がけるのが一番おススメです。

私は、デイトレードのように1秒を争う取引は行いません。

そして約定のタイミングは、基本板寄せです。

寄付きのタイミングで仕掛けと決済の約定を行います。

よって約定価格は、1円もズレる事はなくみんなと一緒の公平な値段となるので安心です。

投資は、金額が多くなるので株価1円のズレが重なり積み上がると大きな損になる事でしょう。

HFTがこれからますます伸びていくと1秒単位で売買をするトレーダーの方は、手動の取引では、厳しくなるかもしれません。

今後、株を買う際には、取引時間中に成行注文を出すとHFTの存在によって不利な価格で約定する可能性がある事を覚えておくと良いかもしれません。

ネットの世界では、10年前に出来なかった事が可能になり日々進化を続けています。

投資環境は、日々進化しておりますが今後、日本では、個人資産運用は、当たり前になる事でしょう。

新しい情報を取り入れて使えるものは使い金融市場で生き残り続けて欲しいと思います。

以上、資産運用のご参考になれば幸いです。

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