株式会社サヤトレの増田です。
本日は「世代間のお金」をテーマにお届けします。
私は、過去、証券会社員に勤めて横浜のお金持ちエリアにて株・投信・債券など金融商品販売の仕事をしていました。
当時から疑問に感じていた事は、世代や生活状況によって資産運用の提案は、人によって異なるはずです。
しかし販売する金融商品は、所属する金融機関によって同じになってしまうという点です。
分かりやすく言うと総合証券会社では、40歳の現役世代の方にも70歳の老後世代の方にも毎月分配型の投資信託を販売する事が主な資産運用の提案です。
これは、証券会社だけではなく銀行・保険・不動産なども全て同じように自社の金融サービスをオススメするのが現実です。
■証券「毎月分配型の投信がオススメです。」
■銀行「定期預金がオススメです。」
■保険「貯蓄型の生命保険がオススメです。」
■不動産「不動産投資がオススメです。」
親の遺産を相続した30歳の人が来ても65歳で定年退職した年金生活の方が来ても上記の金融機関にお金の相談をすれば、自社の金融サービスをオススメされます。
これまでに何度もお伝えしておりますが日本には、客観的にあなたの個人の生活や金融資産などの状況を踏まえて最適なお金のアドバイス、資産運用の提案をしてくれる人は、ほぼいません。
■お金の相談が出来る職業はない
http://sayatore.com/blog/2017/03/24/7635
お金の問題は、自分で勉強して何とかする!
これが一番確実な方法なのです。
資産運用の勉強と言ってもサヤ取り投資やロングショート戦略のような難しい事を理解しろと言いたい訳ではありません。
現役世代であれば、毎月一定の決まった金額を長期的に値上がりが期待出来る投資対象(世界の株式など)に投資すれば、年間のリターンが期待出来るかをお調べください。
ドルコスト均等法で長期的に伸びる市場に投資すれば、気づけばお金は増えています。
毎月1万円でもいいので何かに投資すれば、老後の退職金で初めて投資をスタートするよりも投資リテラシーは、高くなっている事でしょう。
現役からのリタイアが見えている世代であれば、今ある金融資産額を把握して、退職金や老後の生活費などを計算して資産運用を考えるべきです。
貯蓄が少なくお金使いすぎの場合、長生きすると赤字になってしまいます。
子供にお金の援助をお願いする事になるかもしれませんし、子供もお金が大変で援助出来るかもわかりません。
そして、人生のゴールが見えている世代では、リスクの高い投資対象は、辞めて資産を守る事を重視して、生前に資産管理を行っておくべきです。
ネット銀行やネット証券や暗号資産に置いて家族に知らせずにお亡くなりになった場合、家族は、その金融資産の存在を知らないので取り出せません。
沢山、お金持っている人は、生きてボケていない間にしっかりとお金に関する情報をまとめて信頼出来る人と情報を共有しておくことが重要だと思います。
日本では、親子や家族間であってもお金の話はタブーになっている事が多いです。
このタブーを破らずお金に困るのは、結局、あなたとそのご家族です。
もしこの記事をお読みの方が現役世代であれば、まずは、自分自身の資産運用について考えましょう。
そしてご両親がいる場合には、タブーを破り今、いくらくらい金融資産があるのかなど老後のお金に関する情報共有してもらうと良いでしょう。
高齢親「まだまだ長生きする(怒)不謹慎だー。」
お金の話は、タブーなので怒られると思いますが勇気ある方は、自己責任で挑戦してみてください。
そしてリタイア世代の方は、ぜひともご自身の金融資産をシンプルにまとめて信頼出来る方に、情報共有してください。
生きている間に資産内容を公開したくなければ、お金の情報だけ書類などにまとめておいて、自分に何かあればこの書類を読んで欲しいと信頼出来る人に頼んでおくといいでしょう。
お金の情報を一つにまとめて管理しておくだけでも残された人にとっては、十分に有効です。
お金や運用は、世代間によって異なります。
今、自分が行うべきお金の運用や管理方法として何が適切なのかを自分で考えて取り組みましょう。
本日の内容がお金について真剣に考えるきっかけになれば幸いです。
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