株式会社サヤトレの増田です。
本日は3月の期末という事でお疲れ様会を
している方も多いのではないでしょうか?
月末・期末・年末のように
区切りをつける事はとても大切です。
私は元証券会社の営業にいたので
月末・期末などの区切りに大変うるさい世界でした。
本日は個人投資家からは分からない
証券会社員の末締めの仕事についてお届けします。
大変特殊な世界だと思いますが個人投資家として
証券会社側の立場を知っておくと面白いかと思います。
ご存じかと思いますが証券会社員には
毎月の収益目標(ノルマ)があります。
預かり資産によって目標は異なりますが
仕事が出来る社員は月に1000万円くらい稼ぎます。
売り上げではなく利益で1000万円です。
(しかし給料は100万円くらい)
・100万円の投資信託を販売すると3万円の売買手数料(3%)
・100万円の株式の注文で1万円の売買手数料(1%)
月に1000万円の収益目標の場合
月の日数20日で割ると1日50万円です。
1000万円の投信を販売して30万円
保有株式1000万円分を売却して10万円
株を売却した1000万円で違う株を買って10万円
これで1日の収益50万円のノルマ達成です。
1日だけなら簡単そうに思うかもしれませんが
これを毎日やると担当している個人投資家の資金を
短期的に回転させないとノルマの達成にはなりません。
目標は毎月締めるので月末の営業マンは必至で
個人投資家に電話をかけて投資勧誘を行います。
そして個人目標とは別に支店単位の収益目標もあり
自分のノルマは達成出来ていても支店全体のノルマが
目標に達成出来ていないと自分だけ先に帰る事は出来ません。
外資系金融にない日本の金融機関の特徴です。
そんなノルマの多い証券会社員達ですが
月末最終営業日に販売する商品は決まっています。
それは「国内株式関連の商品」です!
その理由は簡単で約定が当日で
手数料が当日反映になるからです。
海外が絡む金融商品の場合ですと
本日注文を取っても約定日は翌日扱いとなります。
つまり本日、海外株式ファンドを1000万円
販売したとしても手数料が反映されるのは
4月になってしまい3月の成果には反映されないのです。
私は、別に来月でもええやんと思うのですが
その日その日の収益を追っている支店全体からすると
月末に海外ファンド1000万円約定するよりも
国内株ファンドを300万円約定させる方が
評価されて褒められるケースも珍しくありません。
そんな空気が漂う営業部屋で自分一人だけ
国内株ファンドを販売しない訳にもいかず
支店全体で月末は国内株に力を入れるケースが多いです。
これまで大きな案件を狙い新興国株式の
魅力を伝えてきた営業が月末だけこれまでとは
全く方向性の違う日本株をお勧めしてくるイメージです。
来月に取れそうな1000万円の案件を壊してでも
当日約定する100万円の案件を取るのが月末恒例イベントです。
このメルマガをお読みの方は、ネット証券を
メインにお使いの方が多いかと思います。
しかし総合証券会社で営業担当者がいる場合
本日、国内株の提案が来たのではないでしょうか?
もしそのような担当者の場合は読者様の
資産を増やす事よりも自社の手数料をメインに考えた
自己中心的な営業を行っている可能性もあります。
100人に1人くらい私のように心が綺麗な
営業マンもいるかもしれませんが金融機関の
営業にはモラルがない者も多いのでご注意くださいませ。
【参考記事】
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編集後記
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本日スタッフ用に新しいパソコンを購入しました。
スタッフには在宅で仕事をお願いする事も多く
パソコンが素早く起動するためにSSD搭載の
ノートPCを探した結果マウスコンピューターに決めました。
マウスコンピューター
http://www.mouse-jp.co.jp/
初めての購入ですがかなりコスパがいいです。
お客様から夜遅くでも入会の対応してくれるので
とてもありがたいとご意見いただきますが全ては
スタッフが在宅でも作業を行ってくれているおかげです。
本当に良い方と出会える事が出来ました。
沢山稼いで還元出来るように頑張りますので
皆様これからもご協力よろしくお願いします。
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