株式会社サヤトレの増田です。
11月の投資の宿題のテーマに
投資にかかる税金を抑える方法を
参加者様に回答していただきました。
本日は、私が証券会社勤務の経験を例に
投資にかかる税金の節税方法をお伝えします。
私が証券会社時代に個人投資家のお客様に
株式売買の仲介を行なっていた時の話です。
私は、正直に自分が担当している
お客様のお金が純粋に増えて欲しいと思い
心清く証券会社で仕事を行なっておりました。
そんな中、次のような損益状況の
お客様がいらっしゃいました。
これまで過去に上の世代の営業員に思いっきり
メチャクチャにされて稼動(売買)しなくなった
個人投資家を私が引き継いだと想定してください。
過去に長く株式投資の経験がある投資家で
過去に500万円で買った株式の評価が
今では10万円くらいになっています。
つまり評価損はマイナス490万円です。
保有している投資家のお客様は
今、決済すると490万円損が確定するので
損切りする事は出来ないと言っています。
12月の今頃にそのお客様のその年の
投資結果が好調で100万円利益が出ていたので
私は、お客様のためを思い次のような提案をしました。
- 私:「損している銘柄を決済して
今年分の利益と相殺させましょう。」 - お客様:「損の銘柄を決済!?ダメだ!
今決済したら損が確定するじゃないか。」 - 私:「評価損は、実際に損している状態ですよ。
このまま100万円の利益を来年に持ち越したら今年分の利益が
課税されてお客様のためにならないと思い提案しています。」 - お客様:「そんな事言って、売買させて騙す気だろう」
(これまでの担当者の事を言っています。) - 増田:「そんな事はありません。
490万円分の損失枠を持っているのであれば
今年の投資の利益100万円に税金を納めるのは
もったいないのでお客様のためを思い提案しました。」 - お客様:「お前の言っている意味がよく分からん。信じられん。」
(以上)
10万円以下の株式を売買して
会社員の私の時給を考えると
売買手数料は完全に赤字の営業行為です。
私は、親切心で教えてあげていたのですが
おせっかいな事をしていたのかもしれません。
結果的にそのお客様は490万円の評価損を
持ちこして今年分の100万円の利益に対して
10万円(当時10%)の税金を納めました。
証券税制のルールは、とても分かりにくく作られています。
源泉徴収制になっているので本人はきっと
10万円納税している事にも気付いてないでしょう。
最も簡単に投資の税金を抑える事が出来る方法は
今年分の確定利益を計算して保有中の評価損銘柄を
損切りして利益とぶつけて相殺させる事です。
これは基本ですが最も効果が大きいです。
私に対する信頼がないと話になりませんが
私の事を信頼している賢いお客様だと
次のような提案になります。
- 私:「読者様の今年の投資損益を
計算したところ100万円の利益が出ております。
運用状況良くない○○を1万株だけ
決済すると100万円の損失が確定します。
12月初旬でまだ時間あります。
もう一度ご連絡しますので検討ください。」 - お客様:「増田さんの言う通りだ。
今100万円分損が出るように切ってくれ。」 - 私:「かしこまりました。」
実際には、ほとんどのお客様は、
この証券税制のルールを理解していません。
私が該当する方になぜ損を確定する事が
個人投資家にとって有利になるのか?
一人一人解説して教えてあげる必要があります。
電話と訪問だと100人が限界ですが
このメルマガとブログであれば1万人に
この情報をお伝えする事が出来ます。
読者様も今年の投資の損益が
利益になっている場合には、評価損銘柄を
損切りする事によって節税出来るかもしれません。
ご参考にしていただければ幸いです。
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編集後記
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本日の内容は、投資にかかる利益に関して
節税するための基本的な内容に過ぎません。
上級者のサヤ取り投資家であれば
買いと売りの両建てを行なって
合計損益を相殺して損だけ計上しにいきます。
投資の利益は、今年払うよりも翌年に
先延ばしにするのがお勧めです。
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