サヤトレLS特集3 マーケットニュートラル戦略の説明

株式会社サヤトレの増田です。

本日も「サヤトレLS特集」をお届けします。

昨日は、サヤトレLSを使った
ロングショートシステムトレードの
実例についてお届けしました。

■サヤトレLS特集2 ロングショートシステムトレード実例
http://sayatore.com/blog/2019/01/30/10161

■サヤトレLS特集1 よくあるご質問
http://sayatore.com/blog/2019/01/29/10156

本日は、もう一つ実例として
マーケットニュートラル戦略を解説します。

「マーケットニュートラル」は
ヘッジファンドの投資戦略の一つです。

初めて聞くという方も多い事でしょう。

日本の投資業界でも一般常識ではなく
知らないくらいニッチな投資戦略です。

とは言え海外の一流ヘッジファンドでは相場が
下落しても儲ける「絶対利益追求型」の投資信託が
多いのでマーケットニュートラルはよく使われます。

マーケットニュートラル戦略を簡単に説明すると・・・

株式市場で最も大きなリスクである
価格変動(マーケット)を出来るだけ排除して
中立化(ニュートラル)する事を目的とした両建て戦略です。

投資なので完全にリスクを排除する事は
出来ませんが買い一色の片張り投資よりも
大きくリスクを下げた運用が可能となります。

分かりやすい事例として「先物」と「個別株」を
両建てで組み合わせて次のように保有するイメージです。

【マーケットニュートラル戦略のイメージ】
【売り】日経平均先物 保有比率50%
【買い】個別銘柄A  保有比率10%
【買い】個別銘柄B  保有比率10%
【買い】個別銘柄C  保有比率10%
【買い】個別銘柄D  保有比率10%
【買い】個別銘柄E  保有比率10%

上記のようなポートフォリオの持ち方をすると
損益全体の合計の動きはどうなるか分かりますか?

日経平均やTOPIXのようなインデックス指数を
空売りする事によって個別株の値動きから金融用語で
β(ベータ)と呼ばれる株式市場全体の値動きを除外した
個別株そのものの動きを反映した運用が可能となります。

個別銘柄の値動きからβ(ベータ)を
除外した部分をα(アルファ)と呼びます。

マーケットニュートラルは、個別銘柄の
α(アルファ)を積み上げて利益を狙うイメージです。

分かりやすく言い変えると相場全体の値動きとなる
インデックス指数(日経平均やTOPIX)を空売りして
今後上がりそうな個別銘柄を複数に分散保有するとお考えください。

勝っている個別銘柄達がインデックス指数の
パフォーマンスを上回れば、上回った分が利益です。

マーケットニュートラル戦略は
価格変動リスクを排除しているので
相場が大暴落しても大丈夫です。

日経平均が10%暴落しても買っている
個別銘柄達(チーム戦)の下落が9%ならば
運用成績は+1%の利益になるからです。

ヘッジファンドのマーケットニュートラルは
非常に複雑な計算式で設計されていますが
個人投資家でそこまで管理する必要はありません。

日経平均先物を1000万円分空売りして
個別銘柄を複数銘柄1000万円分買うだけで
安定した運用が出来ると理解出来ればOKです。

しかし結局マーケットニュートラル戦略の場合
買う個別銘柄を選ぶという最大の問題が発生します。

何買えばいいのか分からないので
結局私個人的には、難しい手法でした。

個別銘柄の選定が上手い方には
かなり使える投資戦略と言えるでしょう。

ポジションが買い一色状態で
相場が不安定となり近々暴落するかも・・・

そんな時には一時的にでも日経平均先物を空売りして
マーケットニュートラルの状態にすればいいのです。

私の周りでイケてる投資家は常にこのような
ロングショートでヘッジを行い相場の波を抑えたり
時には上手く乗って儲けているように感じます。

明日は、過去に私が実践していた
マーケットニュートラル戦略の実例をお伝えします。

明日の続きを楽しみにお待ちください。

ぜひともサヤトレLSを上手く使って相場が下落しても
心配の無い絶対利益追求型運用を目指していただければ幸いです。

【本日のマネー実践タスク】

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