ソフトバンクがWeWorkに投資する理由の推測

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「ソフトバンクのWeWork出資」をテーマにお届けします。

昨日のメルマガにてソフトバンクがWeWorkに出資する理由は、凡人には分からないというタイトルで記事を書きました。

天才投資家の孫社長の投資戦略を凡人である投資家の私や多くの人は、理解することが出来ない。

そういった結論の無い内容です。

【参考記事】

しかしタイトルだけ読み返すと私が理由を分かっているように感じた方もいるかもしれません。

私には、正直真実は、分かりません。

しかし本日は、いくつか仮説を立ててソフトバンクがWeWorkに2兆円投資する理由に関して個人的に推測してみたいと思います。

推測を行う前にビジネス業界や金融市場の裏側前提をお伝えしておきます。

経営者は、ウソをつく可能性がある。

これを前提として覚えておいてください。

日常生活で言う本音と建前みたいなイメージかもしれません。

有料メルマガ「サヤ取り通信プレミアム」では詳しく解説していますが、企業のトップや経営者は、公の場で正反対のウソの発言をする経営者が多くいます。

■来期の決算は、黒字に転換する予想です。

上記にように言って、経営者本人が実は無理な事を知っているケースは多いです。

株主総会を乗り切った後は、業績を下方修正すればいいのです。

これは株式市場だけではなく政治も同じです。

実現不可能なキレイな公約を掲げて投票を集めて選挙に当選した後は、何一つも公約を実現しない。

投資家は、このような大人のウソを見抜いて投資しないと全て信じると痛い目にあいます。

よって本日、孫社長が言葉で述べている発言の全てを「真」とはしていません。

そのあたりをご理解いただき個人的に推測していきたいと思います。

まずは、ソフトバンクがWeWorkに2兆円投資して損切らない私個人の推測の結論をお伝えします。

良い言い方とすると・・・
投資に失敗したけれど、最も損失を軽くする最善の行動。

悪い失礼な言い方とすると・・・
今、損切りすると1兆円損するで損切り出来ない。

上記のようなイメージです。

まず私の推測となりますがWeWorkのビジネスモデル自体にソフトバンクが大きな価値を感じている路線は、おそらく無いと考えています。

それは、昨日お伝えした記事の通りWeWorkは、店舗型の不動産収入なのでITサービスと異なり、売上に上限があるからです。

【参考記事】

ソフトバンクは、投資会社なのでWeWorkに入居してくるイケてるベンチャー企業に対してファンドのお金を投資する意図があるかもしれません。

ソフトバンクのような投資会社にとって有望なベンチャー企業と出会う機会は重要です。

その他、私が気付いていないだけで2兆円出資する他の儲かる仕組みがあるのかもしれませんが私には、辿り着けないレベルの発想です。

それを踏まえて、WeWork 1兆円投資したけど大きく損して潰れる可能性が出てきた今、最善の行動がもう1兆円追加でお金を入れるという判断です。

ソフトバンクは、ミスした投資の損失を少しでも取り戻す為に追加で1兆円入れる。

そういう判断があったのではないかと推測します。

これは、悪いい方をすると「損切り出来ない」とも言えますし良い言い方とすると「経営再建」です。

皆様も経験があると思いますが投資をしていて含み損が出た際に損失が悔しくて損切りが出来ない。

そんな経験は、あると思います。

しかしここで損切りをしないと最悪のケース会社は倒産して投資資金全額を失う事になります。

思った通りに行かなかった時に損切りが出来ないのは、投資初心者です。

しかしソフトバンクであろうプロの投資会社が悔しくて損切り出来ないなんて事は、ありません。

株価が下落して評価損の状態で追加でお金を入れる事をナンピンと呼びます。

今回ソフトバンクは、WeWork を安い株価で1兆円ナンピン買いします。

これは過去に上手く損切りと利益確定をしてきたソフトバンクとしては、とても珍しいです。

WeWorkは、この追加出資がないと倒産している可能性もありました。

そうなるとソフトバンクが最初に出資した1兆円は、全額損失となってしまいます。

会社は、潰れたらお終いなのです。

ソフトバンクの10兆円ファンドという言葉を聞いた事があると思いますが10兆円の運用資金で1兆円なくなると痛い損失です。

しかし追加で1兆円投資する事でWeWorkの経営をソフトバンクが握り経営再建する事が出来れば、損にはならない。

ソフトバンクがWeWorkを復活させる作戦です。

WeWorkの株式を2兆円分買ってしまったのでもうWeWorkを上場させるまで育てるしかない。

私個人は、上記のように推測します。

孫社長が「大丈夫。WeWorkには価値がある。」

ニコニコ笑顔で説明していたとしても内心それが本当かどうかは、分かりません。

1兆円の失敗は、大きくて損切り出来ないので不本意だけど追加で1兆円投資してWeWorkを経営再建して上場するまで持っていこう。

上記が私の推測です。

どちらにせよWeWorkのビジネスモデルに何か大儲け出来る秘策が無い場合には、ITやAIと比較してそんなに儲からない企業の経営再建にソフトバンクから優秀な人材をWeWorkに費やす事になります。

ソフトバンクにとっては、大きな足かせになるでしょう。

最後に推測をまとめます。

ソフトバンクがWeWorkの経営再建に失敗して2兆円失う事が最悪のバッドエンド。

WeWork上場に成功して投資した2兆円を回収出来れば、合格点。

WeWorkが上場してその裏に隠れた儲けの仕組みがあれば、投資は大成功。

上記のようなイメージです。

孫社長は、投資と経営の天才です。

個人的にこれからWeWorkの株価をどうやって上げるのか?

とても気になるので引き続き情報を追っていきたいと思います。

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