コロナショックでNT倍率が大幅下落している理由

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「NT倍率」をテーマにお届けします。

先日、個人投資家オンラインコミュニティーにてメンバーの方からNT倍率の下落に関する質問をいただきました。

NT倍率とは、日経平均(N)とTOPIX(T)の2つの株価指数の値を割り(サヤ比)数値化したものです。

「NT倍率=日経平均÷TOPIX」

日経平均(N)とTOPIX(T)を両建てしてサヤ取りをする際のNT倍率を利用します。

サヤ取りの中でも最も有名な組み合わせ例の一つです。

本日のNT倍率チャート(日経平均とTOPIXのサヤチャート)
⇒ https://investars.jp/multichart.php?q=1101:1102&term=1

御覧いただくと分かる通り2020年3月10日以降、NT倍率は、大きく修正しています。

なぜ今、日経平均とTOPIXのサヤチャート(NT倍率)は大きく下落しているのでしょうか?

直近、大幅にNT倍率が下落している理由は、日銀のETF買い入れに伴ったTOPIX買い需要です。

アベノミクス以降、日銀はETFやREITを購入してきました。

公的なお金で何の銘柄を買うのかは、とても重要です。

仮に日銀マネーで日経平均連動のETFばかり買うと225銘柄ばかりが大きく上昇してしまいます。

これまで日銀は、日経平均連動のETFを多く買い過ぎる傾向があり長くTOPIXと日経平均のサヤは、拡大してきました。

しかし近年、そのサヤを修正して東証全体の、株を上げるためにも日銀はTOPIX連動のETFの購入を増やしてきた背景があるのです。

そしてETFの6兆円増額のニュースから日経平均ETFよりもTOPIXETFを日銀が、多く買うと予想した機関投資家が先回りしてTOPIXを買っている。

その結果NT倍率が急激に下落しているのです。

このあたりの日銀や政府の性格を読んでいれば、個人投資家でも逆手に取って投資で儲ける事が出来るかもしれません。

日銀や政府や年金などは、一定のルールで株式を買っているので比較的簡単に予想が可能です。

公的資金が入るルールを利用して投資の儲けを狙ってみてもよいかもしれません。

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