株式会社サヤトレの増田圭祐です。
昨日、個人的に興味深いニュースを発見しました。
こちらです!
■楽天、開示文書で証券アナリストを痛烈批判
⇒ウォールストリートジャーナル
どういった内容か簡単にまとめると
三菱UFJモルガン・スタンレー証券アナリスト荒木正人さんの
【4755】楽天の投資分析について楽天が公式文で批判しました。
アナリストが楽天の投資判断(レーティング)を
「ニュートラル(中立)」から
「アンダーパフォーム(弱気)」に引き下げたのです。
荒木氏のリポートについて楽天の公式文で
「分析が極めて浅い。荒木氏による過去及び将来のレポートは
当社への投資判断の一助とはなりえないと判断しており、
投資家の皆様におかれても参考とされないようお勧め致します」
楽天が個人名を晒して荒木さんの投資分析は
過去も未来も参考にするなと投資家に呼びかけています。
証券会社アナリストの言っていることを
あてにするなという意見には賛成です。
【参考記事】
しかし上場している大企業が公式文章で
個人名を晒するのは、少しやり過ぎと感じます。
こんなことされたらこれから先
アナリスト達は怖くて企業に物申せません。
私が売買シグナルを行っている投資顧問サービスは
両建て売買なので、必ずどこかの会社を空売り推奨します。
翌日にシグナルを受けた多数の会員様が
寄付きで一斉に空売り注文を出します。
有料のクローズドなサービスなので
まず大丈夫ですが他人事ではないですね。
怖すぎる・・・
私は、この珍しいニュースについて感じる事が2つあります!
1つ目は、日本のアナリスト達にも
リスクを取らせる良い機会になる事
2つ目は、金融業界の実情を一般の
個人投資家にも知ってもらいたい事です。
1つ目についてですが
金融機関の言っている事は、あまりあてになりません。
過去のメルマガ記事をお読みください。
【参考記事】
分析した投資の結果が数か月後に大ハズレしていても
分析を出した個人のアナリストに特にリスクはありません。
会社員ですので当然なのかもしれませんが
少しはプレッシャーや責任を持つ方が良いと感じます。
今回の楽天からの名指し批判はキツ過ぎですが
アナリストの分析が当たっているか外れているか
検証されて腕前をランキングにするなどです。
日経ヴェリタスでやっているようなイメージで
誰がみても公正なランキングにします。
そして2つ目の金融業界の実情について
今回のように名指しされるのは、
個人にとっては、大変に恐ろしいことです。
会社なので、今後の出世であったり
これから先のレポートの信頼性の問題も出てくると思います。
今回のようにレーティングを上げたり下げたりすることは
その企業の株価の行方を多少左右させます。
もしいつも取引して仲良くしている会社の
レーティングを引き下げることが出来ますか!?
そして過去に何度かありますが
絶対に上がりようがない銘柄の
大きなレーティングの引き上げ!
一時的に株価は上がりますがすぐに大きく下落・・・
ネット上では
■自分達が持っている株を売り抜けたかった
■アナリストが企業から接待受けた
などなど
真相は分かりませんが
大人の事情が絡んでいる噂も多いです。
そういった一般の個人投資家まで
届かない情報や裏側は沢山存在します。
投資において情報は重要ですが
出てきた情報を疑う事も大切です。
投資では疑り深いくらいがちょうどいいでしょう。
世の中美味しい情報は存在しますが
向こうからやってくるケースはほとんどありません。
読者様がご自身で本ブログを見つけたように
自分から取りにいかないと良い情報は、
中々見つけられないと思います。
向こうから勝手にフワフワといきなり
美味しい投資話が来たら絶対に注意です。
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