楽天銀行の金利55.5%は嘘!?

株式会社サヤトレの増田です。

金利の話が連続しますが
本日、楽天銀行から5周年記念として
「金利55.5%」の商品の案内が届きました。

楽天銀行から届いた金利55.5%の商品はこちらです。

■外貨定期預金
http://www.rakuten-bank.co.jp/assets/forexdep/term/
(注意 推奨していいません)

南アランドの外貨預金です。

主なリスクは為替が円高に推移した場合に
円に転換したら損する「為替変動リスク」です。

5周年記念にちなんで金利55.5%と大きく書かれています!

しかし注意点としては
この金利55.5%は、年利ではありません!

金利系商品でよく使われる罠が仕掛けられています。

一昨日のメルマガにてちょうど書いていますが
金利と言えば一般的に1年間と定義するのが一般的です。

【参考記事】

しかし100万円投資しても1年後には
155万5000円になって返ってきません。

なぜならば今回のケースは、金利55.5%がつくのは
外貨預金をした最初の1週間(7日)だけだからです。

8日目には利率が下がります。

その後も長く保有し続けるほど
ドンドン金利が下がっていく設計です。

金融機関の広告表記は、厳しい基準で審査されていますが
金利系の商品に関してはこの誤解を招く表記はOKみたいですね。

大きな文字で金利55.5%と明記してキャッチコピーにして
小さい文字で1週間だけと明記する戦略はどこでも使われています

そしてこれが証券会社の場合
販売ノルマがある営業マンは
「金利55.5%ですよ!マジやばいっすよ!」

みたいな雰囲気の営業トークで
一生懸命販売を頑張っているのです。

今回の外貨預金のケースにおいては
預け入れ期間によって金利が変動するので
面倒過ぎて計算してませんが大切なのは1つだけです。

「1年で実際にいくらの利回りになるのか?」

7日間だけ金利55.5%とか
8日目~14日目まで20%とか

はっきり言ってどうでもいいのです。

「1年間で100万円投資したら
いくらになって返ってくるのか?」

金利系金融商品の場合は、
上記のような考え方が大切です。

見た感じどこにも書いていません。

自分で計算するしかなさそうですね。

そして今回の外貨預金のケースは
円からランドへの預け入れに限定したキャンペーンです。

仮に最初の7日間は金利55.5%と
高金利ですがその後、金利は下がります。

平均して年利に換算した場合は、
ザックリ年利10%くらいでしょうか。(適当です)

もし年利に換算して10%だった場合は
ランド金利の条件としては非常に良いですが
円に転換する際の為替手数料が必ず発生します。

為替手数料も調べていませんが
もし仮に片道5%だった場合には・・・

100万円の円をランドに交換して
ランドを円に戻した場合には往復で10%かかります。

年利10%付いたとしても為替に交換する
手数料で帳消しになる可能性もあります。

ランドは特に為替手数料が高い傾向にあるのでご注意ください。

ちゃんと確認しないと1年間保有して
円転したらほとんど儲かっていない可能性もあります。

この場合、リスクだけとって金融機関に
手数料だけ支払っているイメージです。

どこかの証券会社は、この仕組みを利用して
南アランド外債の販売にとても力を入れていました。

しかも満期償還の際に南ランドで預ける事は出来ずに
強制的に円に転換されるという恐ろしさです。

このような商品を頭の良いお客に勧めると
信頼を失うリスクがあるのでお客様を選んでお勧めします。

楽天銀行の場合は、外貨での預け入れに
対応しているみたいですがランドの外貨から
預金すると金利が下がる仕組みになっています。

とてもよく出来ていますね!

銀行も証券もビジネスですので
ちゃんと利益を取らなければなりません。

手数料が発生するのは当たり前ですが
金融機関も個人投資家もどちらも儲かるような
金融商品がより多く増えればいいと思います。

企業努力で自社の利益を少なくして
投資家に還元を頑張るような商品や
金融機関も少数ながらたまに存在します。

投資案件の条件見た際に
その投資は条件が良いのか?悪いのか?

個人の能力で見抜く力を身につけていただき
運用方針にマッチした投資を行っていただきたく思います。

■追伸
今回の外貨預金について推奨も批判もしません。

最終的な投資の判断はご自身の判断でお願いします。

投資で損しているあなた!株価が下がっても儲かる投資法ご存じですか?

当メディア「サヤトレ通信」では、投資初心者の方にも分かりやすくサヤ取り投資や金融経済などお金に関する情報を発信しています。

元・証券会社 → 現・IT企業経営&投資家が運営しているメディアです。

投資で損をしている方は、株価が下がっても儲かる投資法「サヤ取り投資」をお試しください。

まずは、こちらのサヤ取り投資入門レポートをご覧ください!

【初心者向け】サヤ取り投資入門レポート!サヤ取りの説明から取引実践まで

関連記事

  1. 東岳証券のサヤ取りシステムトレード

  2. 情報取得から選択の変更決定スピード

  3. グレイステクノロジー松村社長の魅力

  4. 土用丑の日にうなぎを高値掴みする方へ(投資の話)

  5. 投資初心者、最初の壁は金融用語

  6. 東京オリンピック中止という損切り決断

  7. アウトパフォームとアンダーパフォーム

  8. ライブドアショックから学ぶ投資の教訓

代表・増田の出版投資書籍

人気記事

おすすめ記事

株式会社サヤトレのWEBサービス

 
 
PAGE TOP