株式会社サヤトレの増田です。
本日は「人手不足」をテーマにお届けします。
最近ニュースでよく人手不足という言葉を耳にします。
過去、会員限定メルマガ「サヤ取り通信プレミアム」にてこの「人手不足の問題」の本質について取り上げました。
その内容は、人手不足ではなく・・・
低賃金で働いてくれる企業側にとって都合の良い日本人が減っているという内容です。
本日の日刊の無料メルマガでは関係業界に勤める労働者や安く雇いたい経営者の方など色んな方が読んでいるので内容をオブラートに包みながら問題の本質についてお届けします。
まずよく言われている「人手不足」ですが正しい言葉で言い換えると・・・
「安い賃金で働いてくれる日本人不足」です。
2018年12月分(2019年2月1日公表)の労働力調査では、完全失業者数は159万人いるとされています。
■総務省統計局(労働力調査)
https://www.stat.go.jp/data/ro
完全失業者とは、働く意思と能力があり求職活動を行っていながら、就職の機会を得られない人の数です。
この働いていない159万人の人達は、なぜ人手不足の企業で働かないのでしょうか?
その理由は、株式市場の板で考えると分かりやすく・・・
人手不足で働く人を探している企業が提示している買値の値段
職を探している159万人の売値が離れているので約定しないので
【売買が成立しないイメージ】
■人手不足で人を雇いたい企業の買い指値:時給800円
■時間を提供する求職中労働者の売り指値:時給2000円
上記のように価格差が1200円開いているので約定しません。
人を雇う企業側は、安い賃金で文句を言わずに真面目に働き続ける人を採用したいと考えています。
その一方で働く側の求職者も職場を選ぶ権利があるので出来るだけ、高い時給の良い環境で楽な職場を探します。
私も学生時代は、いかに楽なバイト先でサボりながら、時給を得るかを重要に考えて働いていました。
こんなのマッチ(約定)する訳が無いと思いませんか?
この板状況の中で安い賃金で働く外国人労働者が成行注文で入ってきたら企業側は、そちらで約定します。
世の中、お金を中心に回る資本主義社会では、株式市場も人材求職の市場も上手く出来ています。
買い値と売り値の価格が一致して相場がバランスを取り成り立っているのです。
この状況を打開する方法としては企業側が提示する時給を上げる事です。
人気の低いコンビニや飲食店などの時給が3000円になったらすぐに人手不足は解消する事でしょう。
しかしそんな事をすれば会社は儲かりません。
会社の売上・利益・内部留保などバランスをみて賃上げをしていく事が重要です。
人手不足と言われる一方でこれから先、大手の金融機関やメーカーでは、多くの雇用者達が機械やAIに切り替わり職を失います。
働く人が不足している一方でIT化を進めている会社は、労働者に訴えられないペース配分を計算して人手を減らしていく事でしょう。
資本主義社会は、資本家(投資家)に非常に有利なルール設計になっています。
現在、プレイヤー選択で労働者を選んでいる方は、期設定でハードモードになっています。
この事実を知らない方も結構多いですが自分の時間を高い時給で約定させたければ、その分、人よりも沢山努力した方がいいでしょう。
【参考記事】
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