株式会社サヤトレの増田です。
日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命
上記3社が東証に新規上場します。
本日は、元証券会社員目線と個人投資家目線で
日本郵政のIPOについて個人的な考えをお届けします。
個人投資家目線でIPO投資は・・・
■上がるか?下がるか?
■IPOを貰えるか?貰えないか?
上記2点が重要です。
【参考記事】
しかし証券会社目線で言うと・・・
■販売の際にいくらフィー(手数料)が入るのか?
■誰にIPOを配分するか?
■誰が何株持っている?
■主幹事証券はどこ?
■上場資金は何に使うの?
上記のような目線でIPOの販売を行います。
そして上記のような細かい内容は
全て目論見書に書いてあります。
■日本郵政の目論見書
https://search.sbisec.co.jp/
ネット証券で取引している方は目論見書を
必ず確認しないと購入出来ません。
誰でも1度は、見た事はあると思います。
多くの場合は、目論見書を開いて中身を見ずに
確認したにチェックする感じではないでしょうか?
そんな適当な奴は、私だけですか?
私は、目論見書に書いてある内容を理解するのに
1年くらいかかりましたがコツが分かると簡単です。
私が証券にいた際に見たポイントとしては、
まず証券会社の利益となる販売手数料です。
これは「引受価格」という欄を見ると分かります。
今後訂正事項入ってページ数が変わるかもしれませんが
277ページある中の2ページ目に書いてありますね。
■ゆうちょ銀行
売出価格=1450円
引受価格=1425.50円(販売手数料=1.69%)
■かんぽ生命
売出価格=2200円
引受価格=2162.82円(販売手数料=1.69%)
IPOの買い付けは投資家側に手数料がかかりません。
証券会社は、売出価格よりも安く株を仕入れているので
投資家に販売出来た瞬間に手数料1.69%が利益になるのです。
いわずもがなIPOを欲しがる投資家は多いので
販売に手間がかかる事はなく簡単に捌く事が可能です。
ゆうちょ銀行の場合は1株販売につき
24.5円(1.69%)の手数料が証券会社の利益になります。
そしてゆうちょ銀行の場合は
329,953,800株売り出されます。
24.5円×329,953,800株=80億円
80億円を販売する各証券会社の
配分によって分けるイメージです。
実際は、売却の際にも手数料が取れますので
IPO案件は、証券会社はメチャクチャ儲かるのです。
通常のIPO場合は、主幹事証券が多く株数を持って
配分するのですが今回のケースは、大型上場ですので
多くの証券会社達で分けて配分を行います。
■主幹事証券会社
(国内区分)
大和証券株式会社
野村證券株式会社
みずほ証券株式会社
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
SMBC日興証券株式会社
(海外区分)
ゴールドマン・サックス証券株式会社
シティグループ証券株式会社
JPモルガン証券株式会社
UBS証券株式会社
(国内特定区分)
岡三証券株式会社
東海東京証券株式会社
個人投資家がIPOの配分をもらうには
基本的に沢山株式の引受けを持っている
主幹事証券に問い合わせてもらうのが一般的です。
しかしIPOのプロいわく主幹事証券に問い合わせるのは
王道過ぎて競争が高くなるために地場証券の方が競争少なく
IPOをもらいやすいという話もあります。
今回のように大型上場の場合は別ですが
IPOは、絡んでいる主幹事証券によって売出価格よりも
初値が高くつきやすいなど法則性が存在しています。
主幹事証券がどこなのか?
あまり注目されないテーマではありますが
IPOに投資する際には気にかけてみるといいでしょう。
そして今回の株式は政府が100%保有しています。
3分の1を手元に残して早期処分して株式の売却益は
東日本大震災の復興債の償還費用に充てるみたいです。
これまで日本郵政は、民間企業ながらも
政府の管理下にあったため自由な経営が
出来ていなかった部分が多くあります。
反対に職員の中の一部では、いまだに公務員という
意識が抜けきっていない部分もあったでしょう。
私は、日本郵政という民間企業は
全国に支店も人もお客も沢山いる。
そして何よりイメージがいい!
郵便という全国の流通に加えて
銀行・保険という金融業も行っております。
年賀状の枚数を増やそう!
・・・とかではなく能力ある経営者が
新しい発想を持てれば日本郵政にしか出来ない
凄いビジネスが出来るのではないでしょうか?
もちろん既存のビジネスは安定継続しながらも
日本全国にあるネットワークを活かしながら
今後は、いっぱい儲けて欲しいですね。
なんかネットでは外資に乗っ取られる疑惑も
騒がれておりますので皆様が個人投資家として
出来る応援を行っていただきたいと思います。
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編集後記
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サヤトレLSで私が最適と考えて組んだ
組み合わせ例が非常にいい感じて伸びてきています。
組み合わせ例を事前に提示しないと
証拠にならないので何とでも言えますね。
8月から投資成績の公開をお休みしておりますが
今後何かしら上手い仕組みを考えます。
一度スタートすると途中で辞める事が
出来ないのでちゃんと考えてから決定します。
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