日本郵政の目論見書のポイント

株式会社サヤトレの増田です。

日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命
上記3社が東証に新規上場します。

本日は、元証券会社員目線と個人投資家目線で
日本郵政のIPOについて個人的な考えをお届けします。

個人投資家目線でIPO投資は・・・

■上がるか?下がるか?

■IPOを貰えるか?貰えないか?

上記2点が重要です。

【参考記事】

しかし証券会社目線で言うと・・・

■販売の際にいくらフィー(手数料)が入るのか?

■誰にIPOを配分するか?

■誰が何株持っている?

■主幹事証券はどこ?

■上場資金は何に使うの?

上記のような目線でIPOの販売を行います。

そして上記のような細かい内容は
全て目論見書に書いてあります。

■日本郵政の目論見書
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/connect/ipo/201509102103.pdf

ネット証券で取引している方は目論見書を
必ず確認しないと購入出来ません。

誰でも1度は、見た事はあると思います。

多くの場合は、目論見書を開いて中身を見ずに
確認したにチェックする感じではないでしょうか?

そんな適当な奴は、私だけですか?

私は、目論見書に書いてある内容を理解するのに
1年くらいかかりましたがコツが分かると簡単です。

私が証券にいた際に見たポイントとしては、
まず証券会社の利益となる販売手数料です。

これは「引受価格」という欄を見ると分かります。

今後訂正事項入ってページ数が変わるかもしれませんが
277ページある中の2ページ目に書いてありますね。

■ゆうちょ銀行
売出価格=1450円
引受価格=1425.50円(販売手数料=1.69%)

■かんぽ生命
売出価格=2200円
引受価格=2162.82円(販売手数料=1.69%)

IPOの買い付けは投資家側に手数料がかかりません。

証券会社は、売出価格よりも安く株を仕入れているので
投資家に販売出来た瞬間に手数料1.69%が利益になるのです。

いわずもがなIPOを欲しがる投資家は多いので
販売に手間がかかる事はなく簡単に捌く事が可能です。

ゆうちょ銀行の場合は1株販売につき
24.5円(1.69%)の手数料が証券会社の利益になります。

そしてゆうちょ銀行の場合は
329,953,800株売り出されます。

24.5円×329,953,800株=80億円

80億円を販売する各証券会社の
配分によって分けるイメージです。

実際は、売却の際にも手数料が取れますので
IPO案件は、証券会社はメチャクチャ儲かるのです。

通常のIPO場合は、主幹事証券が多く株数を持って
配分するのですが今回のケースは、大型上場ですので
多くの証券会社達で分けて配分を行います。

■主幹事証券会社

(国内区分)
大和証券株式会社
野村證券株式会社
みずほ証券株式会社
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
SMBC日興証券株式会社

(海外区分)
ゴールドマン・サックス証券株式会社
シティグループ証券株式会社
JPモルガン証券株式会社
UBS証券株式会社

(国内特定区分)
岡三証券株式会社
東海東京証券株式会社

個人投資家がIPOの配分をもらうには
基本的に沢山株式の引受けを持っている
主幹事証券に問い合わせてもらうのが一般的です。

しかしIPOのプロいわく主幹事証券に問い合わせるのは
王道過ぎて競争が高くなるために地場証券の方が競争少なく
IPOをもらいやすいという話もあります。

今回のように大型上場の場合は別ですが
IPOは、絡んでいる主幹事証券によって売出価格よりも
初値が高くつきやすいなど法則性が存在しています。

主幹事証券がどこなのか?

あまり注目されないテーマではありますが
IPOに投資する際には気にかけてみるといいでしょう。

そして今回の株式は政府が100%保有しています。

3分の1を手元に残して早期処分して株式の売却益は
東日本大震災の復興債の償還費用に充てるみたいです。

これまで日本郵政は、民間企業ながらも
政府の管理下にあったため自由な経営が
出来ていなかった部分が多くあります。

反対に職員の中の一部では、いまだに公務員という
意識が抜けきっていない部分もあったでしょう。

私は、日本郵政という民間企業は
全国に支店も人もお客も沢山いる。

そして何よりイメージがいい!

郵便という全国の流通に加えて
銀行・保険という金融業も行っております。

年賀状の枚数を増やそう!

・・・とかではなく能力ある経営者が
新しい発想を持てれば日本郵政にしか出来ない
凄いビジネスが出来るのではないでしょうか?

もちろん既存のビジネスは安定継続しながらも
日本全国にあるネットワークを活かしながら
今後は、いっぱい儲けて欲しいですね。

なんかネットでは外資に乗っ取られる疑惑も
騒がれておりますので皆様が個人投資家として
出来る応援を行っていただきたいと思います。

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 編集後記
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サヤトレLSで私が最適と考えて組んだ
組み合わせ例が非常にいい感じて伸びてきています。

組み合わせ例を事前に提示しないと
証拠にならないので何とでも言えますね。

8月から投資成績の公開をお休みしておりますが
今後何かしら上手い仕組みを考えます。

一度スタートすると途中で辞める事が
出来ないのでちゃんと考えてから決定します。

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