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☆第1170号☆
株式会社サヤトレの増田です。
本日イギリスではEU離脱を決定する
国民投票が行われております。
■イギリスがEUを抜けたがっている理由
■EUを抜けた際のメリット・デメリット
■EU以外（日本）への影響
などなどお伝えさせていただければと思います。
まず簡単にEUについての復習です。
EU（欧州連合）は、ヨーロッパの国々が
アメリカや日本のような先進国に負けないように
28か国が組んで一つのグループとなった共同体です。
EUに加盟している国の間では「人・物・金」を
自由度高く移動出来るように取り決めて貿易を行い
統一された共通通貨のユーロを使っています。
そんなEUにおいて28か国一つであるイギリスが
EUから抜けたいという国民の声が大きくなっており
本日からその決議を問う国民投票が開始されています。
イギリス国内においてEUの離脱に
反対・賛成の意見は綺麗2分されており
どちらの結果になるか分かっておりません。
イギリスがEUから抜けたいと考える理由は大きく3つあります。
【理由1】EU加盟におけるお金の負担が大きい
EUに加盟する国は、イギリスやドイツのように
経済がしっかり安定して強い国から、ギリシャのように
経済が弱く財政にも問題の多い国など様々です。
2010年のギリシャの粉飾決算（ユーロ危機）の影響で
イギリスが同じEUのギリシャの尻拭いをするために
EUに対して巨額の分担金を支払っている状態です。
イギリスで稼いだお金で他国のお世話しているイメージです。
【理由2】移民の受け入れが多すぎて国の財政が悪くなる
近年イギリスでは戦争から逃れてきた
移民が想定よりも大量に増加しています。
これはEUに加盟しているため国をまたいで
「人」の出入りが自由な事が大きな原因です。
移民が沢山入ってくる事によるコストの増加と
移民による人件費の低下によってイギリス国内は
通年連続で給料所得は下がり続けています。
【理由3】愛国主義者が多い（ユーロを使っていない）
イギリスはEUに加盟しているにも関わらず
例外的に共通通貨のユーロを使っていない国です。
イギリスではユーロではなく
これまで歴史のあるポンドを使っています。
その背景にはユーロ導入時にジョージ・ソロス氏率いる
ヘッジファンドが大量の大規模のポンド売りを仕掛け
イングランド銀行を負かすというドラマがありました。
そして「ブリテン・ファースト」英国が1番という
プライドの高いの国民性と実際にEUを抜けても
イギリスはやっていける強い経済を持っています。
イギリスが抜けて困るのは、
イギリス以外のEUの国と言えるでしょう。
上記のような経緯があり、EU継続か離脱か
人や立場によって大きく考え方が分かれています。
【イギリスがEUに残るメリット】
■人・物・金の移動自由度高く効率的
（イギリスからその他EUへの輸出に関税がかからない）
【イギリスがEUに残るデメリット】
■移民やEUへの分担金などお金のコストが大きくかかる
【イギリスがEUを離脱するメリット】
■移民の制限など独自に国としても運営が可能
（スイス・ノルウェーみたいなイメージです）
【イギリスがEUを離脱するデメリット】
■ポンドの価値が下落する
■EUに輸出する際に関税や手間がかかる
（ポンド安である程度相殺されるかもしれません）
EUへの加盟はメリット・デメリットありますが
実際イギリスにとってどちらが良いのかは分かりません。
仮に離脱して結果が分かるのは10年後になるでしょう。
そして今回のイギリスの件について
多くの日本人は自分には関係ない問題だと
思っているかもしれませんが実は、大きくが関係あります。
世界経済はグローバルでつながっているからです。
■イギリスEUの離脱
↓
■為替の変動（ポンド安／円高）（ユーロ安／円高）
↓
■円高による日本の輸出企業の業績低下
↓
■日本株の下落
実際にEU離脱するかもというニュースが出てから
まだ結果は分からないにも関わらず先行して
為替は、全体的に円高になっています。
海外で危機が起こる＝安全資産の円が買われて株が下がる
日本で危機が起こる＝円が買われて株が下がる（謎）
本日の国民投票の結果によっては
為替は大きく変動する事が予想出来ます。
最後にこのような状況において
投資家としてお勧めの両建て投資戦略があります。
オプション取引によるプットとコールを
同時に買いを行う両建て売買戦略です。
為替が大きく円高・円安に推移した場合
株も連動して大きく変動します。
価格が大きく変動すれば、下がっても上がっても
どちらでも儲かる両建て売買の戦略です。
そしてもう一つは海外の追証がかからない
FX口座を利用したポンドの買いと売りの両建て売買です。
2つの口座にお金を入れてポンドが大きく変動した際に
口座を分けて両建てする事で一方の口座は大きく利益になり
もう一方の口座は大きな損失になります。
しかし海外のFX口座は日本と違い追証の制度がないので
証拠金がマイナスになってもお金を入れなくてもOKです。
つまり為替が大きく変動してマイナス額が
大きくなるほどラッキーなイメージです。
■追証のない海外FX口座
http://investars.jp/about/xm.
とは言いつつも証券会社も相場が大きく変動する事を想定して
通常よりもレバレッジが効かないように制限している会社がほとん
証券会社からメールなどでイギリスの国民投票の結果で
価格が大きく動くので注意喚起でメールが届いていませんか？
作戦が成功するか分かりませんが
投資戦略の一つとして覚えておくと良いかもしれません。
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イギリス国民投票の結果は
明日の午後辺りには分かるみたいです。
ポジションの取り方にはご注意ください。
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☆☆☆ 編集後記 ☆☆☆
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私、イギリスに関係ありませんが
私であれば離脱か残留か考えました。
私は、EU離脱を選びます。
もし仮に日本がアジアで同じような境遇になった際に
他国の新興国アジアが足を引っ張る中で自由に国の運営や
政策が出来ないのは、おかしいと感じるからです。
ジャパンファーストな考えの私ですが・・・
現状の日本を考えるとギリシャのように
逆に他国のアジアに迷惑をかける側なのかもしれませんね。
離脱によって短期的には、自国も他国も大変ですが
長期的な目線で自国の運営が制限されて移民の規制など
自由に出来ないのは、かなり厳しいのではないかと感じます。
投資で言う、損切りの考え方に近い思います。
【お詫び】
日刊でリアルタイムに執筆しているため
1日の執筆時間を長く確保する事が出来ません。
誤字・脱字など読み苦しい点あるかと思いますが
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