株式会社サヤトレの増田です。
今年から金融機関向けの
法人営業もスタートしました。
私が証券会社を退職した2011年は
まだフィンテックという言葉もなく
私のようなベンチャー企業と証券会社と
仕事をするなんて考えられない事でした。
しかし最近では、金融機関側も
従来のビジネスモデルだけではない
新しい収益源や情報を積極的に求めています。
私のように「金融機関」「個人投資家」「経営」という
3つの分野について分かる人物は意外に少なくレアケースです。
- ■投信販売に力を入れる証券会社
- ■既存顧客の売買増加を伸ばしたい証券会社
- ■新規口座を獲得したい証券会社
- ■社内の業務効率を行いたい証券会社
などなど会社によってニーズが違います。
A証券での取り組みをB証券にお伝えして
B証券の取り組みをA証券にお伝えしつつ
お金はいただかず御用聞きとなり関係構築をしています。
本日は、そんな中で私が最近感じた
日本のフィンテック分野における
未来予想を1つお伝えしたいと思います。
それは・・・
「日本でフィンテックブームは来ないかも!?」という予想です。
私が上記のように考えた最大の理由は
既に日本の金融インフラが素晴らしく
不便がないくらい十分に整っているからです!
このメルマガ読者の中で銀行口座を
持っていない人は一人もいないと思います。
そして銀行口座を持っていれば
今や誰でもクレジットカードが作れます。
銀行口座とクレジットカードが引っ付いて
「出金」「送金」「決済」が1つで可能な
非常に便利なカードもあります。
銀行に関しても少し歩けばコンビニがあり
コンビニにはATMがありお金を引き出せて
相手にお金を送金する事も出来ます。
古いシステムを使っている銀行の場合は
金曜の夜に送金すると土日は送金出来ずに
月曜日の朝に送金先に着金します。
しかし現在、全銀システムを改良しており
2018年には全ての銀行が24時間送金になる予定です。
これらは、日本に住んでいれば当たり前ですが
世界を見ると全く当たり前ではありません。
海外含めて世界人口比率で考えた場合、
銀行口座を持っていない人は沢山います。
銀行口座を持っていても近くに銀行がないと
お金を出金出来ないので結局意味がありません。
自分は、口座を持っていても相手が
口座を持っていないので送金も出来ません。
そんな方は、もちろんクレジットカードを持っていません。
しかし銀行口座やクレカを持っていない人でも
最新のアイテムであるスマホは、保有しています。
そのような国において送金や決済関連の
フィンテックビジネスは、革命的です。
しかしコンビニに行けば24時間お金を引き出したり
送金も可能な日本において革命的なフィンテックサービスが
新しく登場するのは、かなり難しいように感じます。
イメージとして例えると・・・
「日本の金融インフラ」を「テレビ」と同じとお考えください。
白黒 → カラー → 薄型 → 3D →4K
上記のようにテレビもこれまでに進化してきました。
現状、テレビの機能面においては
不便に感じている方は少ないと思います。
テレビを製造しているメーカーの技術者達も
今あるテレビをより良くなるように考えていると
思いますがかなり難しいのが現実なのです。
私は、職業柄フィンテックに関する情報を集めるほど
日本の金融インフラの素晴らしさについて実感しました。
私の未来予測としては、日本は既に
金融インフラが整っており便利な状態です。
よって「決済」に関しては革命的な
フィンテックサービスが日本で
新しく登場する事は難しいと考えいます。
それよりも今あるFeliCa(フェリカ)を使った
便利な決済手段が今後より普及していくのが私個人の考えです。
フィンテックは、「決済」以外にも
色々なテーマがあり魅力的な分野です。
一番市場が大きい「決済」は進化が難しいと
私は考えているのですが読者様はどう考えますか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ソニーが作ったFeliCa(フェリカ)の技術は
最近、AppleがiPhoneで採用するなど
海外からも高い注目を集めています。
私も交通系電子マネーの決済が一番楽です。
法律が邪魔をしていて日本では出来ませんが
交通系電子マネーのカード内のチャージ金額を
100万円のように高額入金を可能にしてアプリで
人にお金を送金出来るようにしたらいいと感じます。
日本の法律では出来ないですが海外企業が
海外で開発してサービスを日本に上陸しつつあります。
便利なサービスであれば日本人も使い始め
普及してしまった後に法律が改正されるのです。
スターバックスでコーヒーを飲みながら
iPhoneやAndroidのスマホを使い
Amazonで買い物やフェイスブックや
ツイッターをしている方は多いと思います。
私もその一人です。
グローバル時代なのでいいのかもしれませんが
日本惜しいな~と感じてしまう次第です。
今、法律を無視してニーズのある便利な
サービスを開発している会社は多くあります。
「時代に合わせて法律を変えるのか?」
「違法な行為として会社を潰すのか?」
日本経済にとって良い事なのかを
考える必要があるかもしれません。
投資で損しているあなた!株価が下がっても儲かる投資法ご存じですか?
当メディア「サヤトレ通信」では、投資初心者の方にも分かりやすくサヤ取り投資や金融経済などお金に関する情報を発信しています。
元・証券会社 → 現・IT企業経営&投資家が運営しているメディアです。
投資で損をしている方は、株価が下がっても儲かる投資法「サヤ取り投資」をお試しください。
まずは、こちらのサヤ取り投資入門レポートをご覧ください!