電気自動車のソフトウェア覇権はどこ?

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「電気自動車」をテーマにお届けします。

昨日、東京都が2030年までに都内で販売される新車を全ての自動車を全てハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)にする目標を発表しました。

あくまで目標ですが、将来的にガソリン車が電気自動車に切り替わる事は、10年前からずっと言われ続けてきたことです。

海外では、ガソリン車が違法など環境に配慮した自動車への規制が進んでいます。

過去にトヨタ自動車が電気自動車を作らない経営戦略について書きました。

トヨタの技術力があれば、電気自動車を作れるけれど現時点で作ってもあまり売れず儲からない。

経営戦略としてガソリン車を作っている。

そういう内容です。

ガソリンと電気の2つで動くハイブリッド車を作るよりも電気だけで動く電気自動車を作る方が簡単なのです。

どこかのタイミングでトヨタも切り替えてくる事でしょう。

またトヨタは、電気自動車において重要な電池(バッテリー)の研究を長く行っています。

電気自動車の核となる電池の技術の研究が活きて世界で活躍して欲しいところです。

本日は、電気自動車のビジネスモデルの未来予想をお届けします。

電気自動車のビジネスモデルにおいて世界で一番先駆している会社は、アメリカのテスラという会社です。

日本では、ほとんど走っていませんがトヨタ自動車の時価総額抜いて急成長しました。

テスラのビジネスモデルを紐解くと電気自動車のビジネスモデルが分かります。

テスラは、「電気自動車の本体」とそれに付随する「ソフトウェア」を切り離して分けて考えています。

具体的には、電気自動車本体の価格を安くして車のに入れるソフトウェア販売で儲ける作戦です。

違う今ある商品事例で例えると・・・

■スマホ本体を無料にして、通信費用で儲ける

■プリンター本体を安く販売して、インク代で儲ける

■プレステ本体を赤字で売って、ソフトやサブスク(月額課金)で儲ける

なんとなくイメージ出来ますでしょうか?

車もこのビジネスモデルに切り替わる可能性が高いです。

テスラは、電気自動車本体を安く販売して世界中の電気自動車のシェアを取りその後、電気自動車の中に入っているソフトウェアの販売や更新などで利益を得るのです。

■自動運転に関わるソフトウェア

■カーナビに関するソフトウェア

■中身のOSに関するソフトウェア

皆様がお使いのパソコンやスマホやアプリでも日々安心して使うためには、アップデートが必要です。

バグ修正や新機能の搭載などは、インターネットに接続して更新します。

テスラの車は、Wi-Fiにつないで、アップデートします。

ITビジネスは、一度ソフトを作れば、それを届けるためにかかるコストは、非常に安くお客に提供する事が可能です。

テスラは、電気自動車本体とソフトの切り離しに既に成功しています。

本体の車とソフト販売を上手くバランス取り、全世界に普及させていく事でしょう。

日本の自動車メーカーは、電気自動車本体を作る事は出来ますが中身のソフトウェアの開発が出来るのでしょうか?

東証をシステムエラーで止めている場合ではありませんね。

また自動運転するためには、地図情報やAIによる画像識別技術が必要になります。

画像識別が出来たとしても、その計算を行うグラフィックボードも日本企業は作れません。

日本人が使うスマホは全て、AppleとGoogleのアメリカ製です。

自動車業界のソフトも全てアメリカ製になる可能性があると、予想しています。

自動車業界のソフトウェア覇権は、どこを握るのか?

各車メーカーが独自に開発するのか?

それともWindowsのように1社が独占するのか?

自動車業界ソフトウェア覇権は、個人的に株式のテーマとして注目しています。

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