トヨタが水素燃料電池車(FCV)を仕掛けるタイミング

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「ビジネスを仕掛けるタイミング」をテーマにお届けします。

私は、2011年に証券会社を退職して起業しました。

毎月、安定して給料がもらえる会社員から毎月、自力で稼ぐ自営業となった事で危機感から新しい知識や勉強をずっと継続しています。

小さいながらも経営をしていると世の中のビジネスモデルや企業の経営戦略の裏側に気づく事があります。

昨日のメルマガでは、電気自動車をテーマに書きました。

今、世界の自動車業界の流れは、ガソリン車から電器自動車に切り替わっています。

いち早く電気自動車に切り替えて普及した中国や欧州などが旗を振って先導しています。

そんな中で日本の自動車メーカーは、今非常に難しい選択を迫られている状況です。

現在、日本では、ガソリン車が主流ですが10年後には、海外でガソリン車が違法になります。

日本の自動車メーカーがこのままガソリン車を作っていたら未来はありません。

よって日本の自動車メーカーは、ガソリン車を作らない方向にシフトしていくのですが、このまま後追いして電気自動車を作るのか?

それとも別のエネルギーで走る車普及させるのか?

今、ちょうどテストしながら方向性を探っているのです。

実は、トヨタ自動車は、「水素」で走る車を作る技術を持っています。

燃料電池自動車(FCV)です。

水素をエネルギー源とした車は、電気自動車のデメリットである「充電時間」という問題をクリアします。

電器自動車は、充電が切れたら充電に時間がかかりますが水素燃料電池車であれば、水素を交換すれば、すぐに走れるのです。

すでにトヨタは、実用化して販売もしています。

トヨタ目線としては、電気自動車(EV)よりも水素を使ったFCVを普及させたいのでしょう。

しかし世界の車を全て電気自動車にしたい中国などがライバルにいる状況です。

水素を使ったFCVは、世界的な自動車業界の潮流の流れとは、別方向に仕掛けるイメージです。

トヨタのような大企業が力づくで水素燃料電池車を世界に普及させるために全力投球すれば、もしかすると可能かもしれません。

しかしその全力投球が失敗して普及せずに電気自動車が主流になった場合には、企業としては、大きな打撃を受けてしまうのです。

仕掛けるタイミングや力加減や流れの強さを間違うと大企業でも倒産しかねない時代です。

現状、トヨタは、水素燃料電池車(FCV)を普及させるために世界での旗振り役としてアピールしつつ、全力出していません。

水素燃料電池車(FCV)が普及出来なかった場合には、電気自動車(EV)も手掛けてるくると予想しています。

日本の自動車業界の情報をまとめると・・・

■ガソリン車は、長期的に未来は無い

■現状まだガソリン車は、売れるので販売する(経営戦略)

■世界の潮流は、電気自動車(EV)になっている(日本出遅れ)

■EVより便利な水素燃料電池車(FCV)を流行らせたい(トヨタの考え)

■水素燃料電池車(FCV)に全力投球して勝てないと損失になる

■世界の自動車市場の潮流をみつつ、最適なタイミングで切り替える

(以上)

自動車業界は、100年に一度大きな転機が訪れると言われています。

日本でも、その転機のタイミングは、近そうです。

日本で一番大きな産業が自動車業界です。

自動車メーカーが経営でこけた場合多くの中小企業も倒産します。

この転機のタイミングを逃したり、世界全体の方向性の読みを間違えてしまうと日本経済全体が落ち込む可能性があるのです。

トヨタ自動車は、どんな球が飛んで来ても打ち返せるように色々と準備していると思います。

とても難しい経営戦略やですが仕掛けのタイミングがいつなのか?

株価と推移と同時に引き続き要チェックです。

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