野村HDの巨額損失について分かりやすく解説

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「野村HDの巨額損失」をテーマにお届けします。

昨日2021年3月29日に野村HDは、アメリカの顧客との取引に関連して約20億ドル(約2200億円)の損失が生じる可能性があると発表しました。

その損失の理由に関してニュースを読んでも・・・

「ブロックトレード」「ファミリーオフィス」「プライムブローカー」

訳分かんない金融用語が沢山出てきて理解出来ません。

ここは私の出番と思い、本日分かりやすく解説します。

また個人投資家が活かすべき教訓についても最後にまとめます。

お役立ていただければ幸いです。

今回の野村が巨額の損失を受けた背景をまとめると取引顧客の投資損が原因です。

その取引客は、投資で損して保有している株式をブロックトレードにて投げ売りして市場全体の株価にも影響を与えています。

ブロックトレードとは、株式市場を通さずに大口同士の相対取引で株を売買する方法です。

半沢直樹を観た方は、市場外取引に関して卑怯や汚いみたいな印象を持っているかもしれませんが実際は、そんな事はありません。

市場で100億円成行注文出す方が大混乱です。

大口の金融機関同士で〇〇の株を市場外で売り買いするのがブロックトレードです。

今回の取引にゴールドマンサックスが仲介役として株の買い手を募集していました。

そして大量の株式をブロックトレードで売った会社がファミリーオフィスです。

ファミリーオフィスとは、個人が運用する投資会社です。

他者からお金を預かるファンドとは異なり、あくまでも大金持ちの個人資産を運用する目的に作られているのがファミリーオフィスです。

日本でもお金持ちが資産管理会社を作って投資して運用してるとか聞いた事あるかもですがそんなイメージであっていると思います。

今回、株を投げ売りしたファミリーオフィスの情報は、クローズドなのですが個人資産100億ドル(1兆円)をレバレッジをかけて運用していたみたいです。

個人がFX口座でハイレバレッジ取引して資金失って追証になった事がある方もいるでしょう。

もちろん私も経験あります。

それの1兆円バージョンとお考えください。

そのファミリーオフィスでの取引において大きな損失が出て、金融機関から追証を迫られて保有している現物資産をゴールドマンに依頼して市場外のブロックトレードで投げ売りした。

金融市場を揺るがす金額なので大きなニュースになったのが今回です。

そしてそんなハイレバ取引をして追証になった負け組投資会社に対してサービスを提供していたのが野村HDとクレディ・スイスです。

野村がどんな金融サービスを提供していたのかは、明かにしていないので分かりませんが、野村が発表した2200億円損する可能性あるという発表からもお金かサービスを提供していたのでしょう。(プライムブローカー)

そのお金をファミリーオフィスが損して野村に返せなくなった。

これが今回のニュースの説明です。

なんとなく伝わりましたでしょうか?

私が今回のニュースに関してお伝えしたい結論は・・・

金融機関は、裏で良く分からない難しい金融サービスや投資をしています。(サブプライムも同じ)

その投資にレバレッジが大きくなって、どこかが損失を出して投げ売りや倒産すると、金融市場全体に波及して暴落するリスクがあります(リーマンショックと同じ)

個人資産が1兆円あり、規制緩くハイレバ取引出来るのが今の金融市場です。

1兆円のハイレバ取引で失敗して焦げ付いた場合には、世界の金融市場全体が混乱に陥る可能性もあるでしょう。

金融緩和にて世の中に出回る資金量が増えた今では日本の個人投資家1人でも日経平均を動かせる投資の資金力を持っているのが実情です。

世界のお金持ち投資家のハイレバ取引の失敗が世界金融の大暴落のきっかけになる可能性もあります。

私達個人投資家は、市場が暴落しないか?

身を引き締めて投資をしていきましょう。

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