レオパレスの不正と不動産オーナーのリスク

株式会社サヤトレの増田です。

本日も昨日に引き続きレオパレスの不正問題と
投資家のリスクをテーマにお届けします。

昨日は、レオパレスの不正問題によって
レオパレス株が暴落している事で株を保有している
投資家が大きく損をしている事をお伝えしました。

企業の不祥事発覚から株価の下落で
投資家が損をするのは、株式投資のリスクです。

投資家側からの意見としては、経営陣が不正を知り
2013年に公募増資で321億円を集めている場合は
レオパレスの被害者だと感じるかもしれません。

しかし資本主義社会のルールでは
レオパレスの株を保有していた投資家は
レオパレスという会社の一部を保有していた責任があります。

よってレオパレスの不正を見抜けなかった事は
投資家の責任でもあり、株価下落で損をしても
自己責任という流れに繋がるのが一般的です。

【参考記事】

レオパレスの不正と投資家のリスク

本日は、レオパレスの株を持っていた
個人投資家ではなくレオパレスの物件を持っていた
不動産オーナー(不動産投資家)の目線での
リスクについてお届けします。

まずレオパレスのビジネスモデルを解説します。

レオパレスのビジネスモデルは
アパートを建築する「建築請負事業」と
建築後のアパートを運営する「賃貸事業」です。

土地やお金がある地主などの不動産オーナーに
レオパレスが営業に行き、不動産オーナーから
お金をもらいそのお金で「アパートを建築」

そして入居者の集客や管理運営の「賃貸事業」で
アパート所有者に家賃を渡すビジネスモデルです。

つまりアパートの所有権は、不動産オーナーにあり
レオパレスは、建築と運営を代行するイメージです。

ビジネスモデルは、凄くいいですね。

しかし建てる物件は、レオパレスが行うため
違法建築でコストを下げればレオパレスの
儲けは増えるので、今回の問題に発展しました。

よって現在問題となっているレオパレスが
建てた違法建築のアパートを保有しているのは
レオパレスではなく不動産オーナーとなります。

不動産オーナー目線としては、長期の賃貸収入を期待して
レオパレスに任せたら、勝手に違法建築されてしまった。

自分の保有している不動産が欠陥住宅では、困るので
レオパレス側の負担で修繕や賃貸収入の保証をして欲しい。

そんな状況にあるとお考えください。

これからレオパレス物件のオーナー達は
チームを組んでレオパレスを訴える事でしょう。

人によって意見が分かれる所ではありますが
レオパレス物件を保有していた不動産オーナーは
レオパレスに騙された被害者だと思いますか?

それともリスクのある違法物件を入居者に
貸していた訳なので加害者だと思いますか?

不動産オーナーはレオパレスでアパートを建てる
不動産投資を行った訳なのでリスクは発生しますが、
違法建築するなんてリスク説明には無かったはずです。

投資やお金の絡む難しい問題なので
これから裁判で責任や金額を争っていく事でしょう。

このような企業に対して訴訟を行う場合に
訴える側が気付かない重要なポイントがあります。

これは過去に従業員や労働組合に訴えられた
企業側の弁護士から教えてもらったのですが
このようなケースで全員にとって最悪なのが「倒産」です。

「会社を潰す」という企業側の選択肢は
全てをチャラに出来る最後の手段なのです。

法人の責任は法人にあり、個人にはありません。

企業が死んだら(倒産)誰も責任を取れないのです。

不動産オーナーはレオパレスから
沢山のお金が欲しい(保証)と訴えても
レオパレス側が「そんなのもう無理」と倒産すれば・・・

不動産オーナーの手元には
人に貸す事が出来ない違法建築の
欠陥住宅だけが残ってしまうのです。

そこから修繕するのもお金がかかりますし
解体して取り壊すのにもお金がかかります。

不動産オーナーは、レオパレスを訴えて
金銭的な保証を取りにいきたいところですが
力加減を間違えてレオパレスを潰してしまうと
一番損をするのは、訴えた側の自分(不動産オーナー)です。

レオパレスにどれだけの預金残高と
お金を貸してくれる金融機関があるか
分かりませんが企業が倒産してしまうと
関わる全員は、大きく損してしまうのです。

だからと言って、不正をした会社を
公的なお金(税金)で救済する措置も
私は、間違っていると思います。

私は、一時不動産投資も考えましたが
不動産投資は、素人にはリスクが大きいです。

証券の方が、ネット上で少額費用で
リスクヘッジが出来るので私は証券に
特化しようと思い不動産の勉強は手を引きました。

株式も不動産もリターンがある変わりに
大きなリスクがある事を忘れてはいけません。

投資勧誘をする営業は、良い事を述べますが
投資にはリスクがある事を忘れないでください。

【本日のマネー実践タスク】

不動産投資のリスクについて考えてみましょう。

投資で損しているあなた!株価が下がっても儲かる投資法ご存じですか?

当メディア「サヤトレ通信」では、投資初心者の方にも分かりやすくサヤ取り投資や金融経済などお金に関する情報を発信しています。

元・証券会社 → 現・IT企業経営&投資家が運営しているメディアです。

投資で損をしている方は、株価が下がっても儲かる投資法「サヤ取り投資」をお試しください。

まずは、こちらのサヤ取り投資入門レポートをご覧ください!

【初心者向け】サヤ取り投資入門レポート!サヤ取りの説明から取引実践まで

関連記事

  1. 年代別老後資金の作り方(60代編)

  2. お金の相談が出来る職業の特徴(独立系FP・FA編)

  3. 電気自動車VSトヨタ自動車

  4. 投資で損している時に考えるべき事

  5. ポケモンカード1枚が100万円する理由

  6. ビジネスのパワーバランス

  7. 世界中でインフレが加速

  8. 投資テーマ(ゲノム編集)の勉強

代表・増田の出版投資書籍

人気記事

おすすめ記事

株式会社サヤトレのWEBサービス

 
 
PAGE TOP