国民に10万円を配れる仕組みを解説

株式会社サヤトレの増田です。

本日は「国民に現金を配れる仕組み」をテーマにお届けします。

2020年新型コロナウイルスによって日本経済に大きな打撃となった事から政府は、国民に員に現金10万円を支給する事を決定しました。

1億2000万人が申請した場合、事務的な経費も含め12兆8803億円必要となる計算です。

10万円貰えるの嬉しいですね。

しかしこの約13兆円もの大金は、いったいどうやって用意するのでしょうか?

大人の多くがこの金融の仕組みを理解していません。

お金は、あくまでも紙です。

10万円分の金貨を配布するのではなくあくまで紙切れ10枚と考えてください。

紙なので本、マンガ、雑誌と同じで印刷しようと思えば、いくらでも好きなだけ印刷する事が出来ます。

やろうと思えば全員に10万円配れるならこれからも毎月、定期的に振り込んで欲しい。(ベーシックインカム)

お金って何なの?

10万円給付をきっかけにお金について考える方は多いと思います。

私は2016年の暗号資産の時にこの問題を本気で考えました。

国民に10万円を配れる仕組みを理解するためには「国債」を正しく理解しなければなりません。

債券という言葉が出た瞬間にシャットダウンする方が多いですができるだけ分かりやすく頑張って解説します。

一緒に頑張りましょう。

債券とは、お金を借りる際に発行される証明書です。

「〇〇さんから〇〇円借りました。いついつまでに返します。」

上記のような約束が書かれた書類をイメージしてください。

この債券は、お金が必要な所が発行してお金のある所からお金を借りる時に渡します。

発行元によって「〇〇債」と名前がついています。

会社が発行する債券は、社債

都道府県や市が発行する債券は、県債、地方債

そして日本国が発行する債券が国債です。

日本政府がを発行した債券(国債)をお金がある所が買い、政府は円を手に入れます。

お金がある所と考えると「銀行」が思いつきますが、その通りです。

その中でも日本円という紙を印刷できる「日本銀行」という銀行に国は、国債を買ってもらい、現金をゲットするのです。

日本銀行は、日本円という紙をいくらでも印刷出来ます。

そして日本政府は、国債をいくらでも発行出来ます。

この2者間が協力すれば、日本国は、いくらでも日本円を手に入れる事が可能です。

その手に入れたお金で日本は、マスクや現金を国民に配る事が出来るのです。

【まとめ】
■日本国(政府)が債券を発行する(国債)

■日本円(紙)を印刷出来る日銀が国債を買う

■日銀は、国債をゲット、政府は、日本円をゲット

■政府は、手に入れた日本円を国民に配布する
(マスク買ったり、国民に10万円配布など)

上記の流れは、今回、初めて行われる訳ではありません。

2000年以降、長く継続されてきました。

国債には、いつまでに返すという期限がありますがその期限が訪れたらまた国債を発行して現金を借りて、そのお金で返済を続けています。

日本政府の国債の発行残高は、900兆円と年々増加しているのです。

この方法が良いか悪いか賛否両論あります。

自国通貨建ての国債は、インフレになるけど破綻しないという経済理論も存在します。(MMT)

【参考記事】

MMTに関する私個人の考えは、有料メルマガ「サヤトレ通信プレミアム」にてお届けしています。

現状、日本は、自国内で国債を発行して国内にバラ撒くMMTを継続している状態です。

国民1人当たり10万円なら日本のGDPで考えた場合にさほどインフレになりません。(日本円の価値が変わらない)

しかし全員1億円配ったら円の価値は変わるでしょう。

薬と一緒で飲みすぎると死ぬけど量を守れば、治療出来るかもしれない。

そんなイメージです。

今、日本だけではなく世界中で自国の通貨を発行して配るという政策が取られています。

日本だけがこのような政策を取っていれば円の価値は、定価してインフレになりますが世界中が同じ事をやれば、価値は保たれます。

その結果、世の中に出回るお金の総量は、今後も増えていく事でしょう。

そうなった場合に株価はどうなるでしょうか?

そしてお金がジャブジャブに溢れてしまった世界でその歪みは、金融危機にならないのでしょうか?

現状、正解は、分かりません。

経済には、正解がないのでご自身でお金について考えてみてください。

以上、ご参考になれば幸いです。

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