株式会社サヤトレの増田です。
私は、日頃から「確率」を意識して生きています。
19歳の時に「世の中、確率が全てだ!」と気付き
以降、良い目が出る確率が高い(期待値が高い)
行動を取るように心がけております。
最近、書店に行くと「統計」に関する書籍も
目立つようになり今後も数学的思考の
重要性はますます高まる事でしょう。
確率を自ら計算する事が出来ると生きる上で有利です。
しかし自分で計算は出来なくても
ほとんど場合は、どこかの理系の賢い方が計算してくれます。
一般的に必要なスキルは信用出来る統計の結果を知っている事
そしてエクセル表やグラフなどを確認して正しい答えや
自分なりの分析・判断が出来る事ではないでしょうか?
例えばですが・・・
あみだくじの確率は一定ではありません。
これは統計で計算すると分かりますが
別に証明計算が出来る必要もないでしょう。
計算は出来なくても当たりやすい場所と
ハズレる場所に片寄りがある法則とルールを
知っているだけで十分かと思います。
世の中知らない人の方が多いので
知っているだけで有利な場面もあるでしょう。
ジャンケンも同じですね。
「ジャンケンポン」と自分が掛け声をするかしないかなど
心理学も関係しますが統計を駆使することで勝率は上がります。
そして特に投資・金融・経済・ギャンブルにおいて
この統計能力はかなり重要になってきます。
サヤ取り投資も統計を用いた考え方です。
統計が分からない方は、
投資で騙される可能性が高く
結果的に損する可能性も高いでしょう!
分かりやすいイメージは
「投資信託(ファンド)の販売資料」
新発売でまだ実績のないファンドを
証券会社毎に確認してみましょう。
野村證券:野村グローバルボンド投信(通貨選択型)
大和証券:ニッセイ欧州株式厳選ファンド
SMBC日興証券:イーストスプリング・ジャパン中小型厳選バリュー株
上記、直近発売する投信を適当に抜粋させていただきました。
私は、上記のような投信資料の
内容を理解するまでに約2年近くかかりました。
今では、どんな商品でも大体理解できます。
1時間あればセールス用のマニュアルを作り
投資商品の「経済背景」・「現在の状況」「未来の予想」を語り
メリットとデメリットを投資家の知識力に合わせて解説
最終的に投資家に販売まで(やりたくないけど)出来ます。
何のファンドを誰に説明したら買ってもらえる確率が高いか?
過去の購入履歴データから判断して
成約出来る可能性が高い顧客にセールスします。
セールス対象の選定にも統計のデータを使っていました。
絶対に買ってくれないですが情報目当てで
話は熱心に聞いてくれるお客に電話して
セールストークの練習をした後に
本命のお客に電話して注文もらっていました。
文章にすると簡単ですが、金融商品を販売は難しいです。
まず普通の個人投資家が資料だけ見て
中身を理解出来る方は非常に少数に感じます。
そして販売資料に書かれている統計は販売側が用意した統計結果です。
統計結果に間違いはありません。
しかし統計は、期間や母数などを調整する事によって
いくらでも販売側にとって綺麗に取り繕う事が可能なのです。
例えば下記のファンドをご覧ください。
みずほ証券:メディカル・サイエンス・ファンド(愛称:医療の未来)
販売用資料だけ見ると色々と右肩上がりのグラフばかりが掲載されています。
再生医療など直近話題のテーマ株で
なんか凄い儲かりそうな投資商品に見えませんか?
しかし・・・
疑いの目を持って統計の根拠に穴がないか
適当に難癖つけてみるとしましょう。
例えば、糖尿病の患者数ランキングの
1位が中国で2位がインドになっています。
これは単純に人口が多いからだと思いませんか?
私的には、国別のパーセンテージの方が知りたいとまず疑問を抱きます。
そして株価が上昇している個別銘柄の例があります。
医療の株価が上がっている事をアピールしています。
しかしアメリカ株は、現在史上最高値状態です。
ハッキリ言って全ての株が上昇しています。
重要なのは、SP500の推移とのパフォーマンス比較でしょう。
などなど・・・
ファンド以外でも投資や経済に関する統計の注意点は、沢山あります。
2013年投資勝率100%の金融商品があったとましょう。
しかし資料に書かれていなくても
実際には、取引回数1回、利益は10円の可能性も考えられます。
そして前年2012年には大負けしていたかもしれません。
100万円の利益と書かれていても投資金額が1億円かもしれません。
1億円の場合、利益はたった1%です。
増税によって2014年の消費税の納税額が
大きく上昇して大成功とニュース報道でも
他の税金項目が軒並み下がっているかもしれません。
【参考記事】
夏のボーナス調査の増額平均〇〇%という数値も
調査対象1万人がトヨタ社員である可能性もあります。
年金の納付率が上昇というニュースでも
納めている人のパーセンテージが増えたのではなく
高齢者が増えて対象母数が減ったかもしれません。
統計結果は、定義や母数や期間などを変更することで
発表する側の都合の良いデータを作り出す事もやろうと思えば出来ます。
データを綺麗に見せる事はプレゼンや交渉する際に当然の行為です。
しかし悪い統計は一切見せずに
都合の良い場所から情報を取り綺麗に
細工している場合もあるのでご注意ください。
統計が出来なければ損する可能性が上がります。
日頃から数字を読み解く力を鍛えるしかないでしょう。
「業界1位!」
業界の定義は何なのか?
商品価格なのか?
販売シェアなのか?
満足度なのか?(ソースは?)
もしかするとクレーム数が業界1位かもしれません。
統計結果に騙されなければ金融商品への投資だけでなく
人生を有利に生きる事が出来る事でしょう。
以上参考になれば幸いです。
■追伸
医療ファンドを例にしましたが
私自身「バイオテクノロジー」や「再生医療」など
将来的に大きく伸びるテーマと考えています。
【参考記事】
組み入れ銘柄の例は、知らない海外企業も多く参考になりました。
ファンド購入を否定している訳ではございません。
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