証券会社員は投資のプロではない

株式会社サヤトレの増田です。

先週、大阪から東京に帰る途中
紫色のエコノミストに出会いました。

世の中には多くの経済学者やエコノミストがいます。

経済記事を書いたりテレビやニュース番組などの
メディアに出演することも多いので発言力は強いです。

中には、極論で「ドル円は50円になる」という学者もいれば
反対意見で「ドル円は、200円にある」という学者もいます。

私は、経済学者ではなく投資家なので
「分からない」の一言で片付けますが
どんなに賢くて頭の良い人でも
未来の経済を予想することは非常に困難です。

私は、過去証券会社に勤めて
面白い現象を体験しています。

それは、「証券会社員=投資のプロ」と
一般的に世間では思われている明らかな間違いです。

これは、証券会社員でも銀行員でも基本同じです。

金融機関に勤めてFPの資格を保有していれば
お金プロでありお勧めする投資は必ず勝てるという
間違った認識をお持ちの方は多くいます。

私自身、あまりにもそのような方が多いので
実際に働きながらお客様との営業の中で
知ったかぶりをしている時期が2年近くありました。

その後、分からなかったことを調べて
補完していくことによって
今では大体のことは分かるようになりました。

そもそも自己資金で10年投資している人に分からない相場を
投資経験のない入社1年目の新入社員が分かるわけがないでしょう。

しかし多くのお客様が私の話を
金融のプロが美味しい情報を
持ってきたかのように有難がって聞いてくれました。

ハッキリ言いますが国内の金融機関で
リテール(個人)営業をしている時点において
相場の上下が分かる人はいないと思ってください。

以下、その理由について書かせていただきます。

仮に類まれなる投資のセンスがあり
投資で勝てる証券会社員がいた場合
大きく分けて2パターンに分かれます!

【1つ目のパターン】
会社を辞めて自分で運用するケースです。

儲かる話を他人にお勧めするのではなく
儲かる話があれば、自分で投資するべきと考えて
金融機関から退職して自ら投資家となります。

実際に金融機関を退職して
自ら投資家に転進するケースは多いです。

私もこのケースです。

しかし実際に自らの自己資金で投資を行うと
上手くいかずに一生専業で食べていける
投資家は非常に少数と言えます。

私自身は、専業トレーダーではなく
仕事で稼いだお金を投資に回している
段階ですので専業投資家ではありません。

仮に100億円持っていても
今の仕事が好きで起業しているので
一生専業投資家にはならないと思います。

【2つ目のケース】
多額の報酬でトレーダーとして働くケース

投資で勝てる腕前があれば
金融機関に属してトレーダーとして
ノーリスクで結果のみ出す人もいます。

自己資金で投資を行うのは、リスクがあります。

しかし運用するのは会社のお金です。

自分のお金のリスクはゼロです。

しいて言うなら結果が出なければ
クビになるのがリスクでしょう。

運用出来る金額の範囲を決められて
実際に金融市場で投資して稼ぐのが仕事です。

友人が外債のトレーディング部門にいますが
日本の金融機関の場合は、成果報酬ではなく
普通に毎月一定の給料の場合も多いようです。

海外の場合は、稼いだ金額に応じた成果報酬の方が多いでしょう。

会社のお金で投資して儲かったら沢山給料が出る。

失敗して損しても会社の損なので個人のリスクはありません。

とても良い職業だと思いませんか?

トレーダー自身の裁量で投資出来る場合
実情は多くが「オプションの売り」で
利益を上げているらしいです。

特に何もなければ毎月安定して利益が出ます。

しかしリーマンショックのような事態が起これば
一撃で吹っ飛ぶのが「オプションの売り」です。

リーマンショックで一撃損失になっても
会社の損なのでトレーダーはこれまでに
受け取った多額の報酬で悠々自適の生活で退職します。

2007年のリーマンショックでバレたので
さすがにもう使えないと思います。

トレーダーも中々厳しいでしょう。

(以上2パターン)

投資で利益を出せる人間が他人に
「○○の投信を買ったら儲かると思います~。」
と営業して断られる仕事を何年間もずっと行うでしょうか?

素晴らしい投資センスを持っている
例外の方もいると思いますが
証券会社員は、投資で稼ぐプロではありません。

「金融商品を販売するプロ」です。

その人自身の実力は分からないという事を
ぜひとも覚えておいてください。

【参考記事】

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