好決算で株が下がる理由

株式会社サヤトレの増田です。

2016年3月期の決算発表!

■売上高 前年同期比+4%増

■営業利益 +15%増

■当期純利益 +18%増益

★3期連続で増収・増益、純利益は最高益を更新

現在保有中の個別銘柄が
昨日、上記の決算を発表しました。

読者様は、上記の決算をどう思いますでしょうか?

一般的な目線で見た場合「増収・増益・最高益」
非常に良い決算だと思います。

個別銘柄は、カシオ (6952)です。

そんな好業績を昨日発表した
カシオ の本日の株価はどうなっているでしょうか?

次の通りです。

前日比:-227円 (-11.70 %)

ウソ・・・でしょ!?

いいえ!現実!

おかげ様で前月4月15日に仕掛けた
5銘柄のマーケットニュートラル戦略!

カシオの1銘柄の大暴落によって逆転負け!

全体の損益はマイナスになりそうです。

今週末のサヤトレLS会員限定に送る
ロングショート戦略レポートにて敗因および
取引の注意など詳細を書かせていただきます。

それでは良い決算を発表したにも関わらず
カシオが大幅下落した理由は何でしょうか?

その答えは・・・

「市場予想とのかい離」です。

市場予想の事を投資業界では、コンセンサスと言います。

株価は、未来の予想を想定して動いています。

今ある株価は6ヶ月~1年後を見通した数値で
実体経済よりも先行性して動くのが特徴です。

今回のカシオについては市場で多くの投資家が注目しており
その期待から株価はすでに上がっていたというわけです。

実際に良い決算だったのですが
市場はもっと期待していてコンセンサスを
大幅に下回ったことで本日売られてしまったというわけです。

「すっごい美味しいラーメン屋がある!世界一美味しい!
1時間並んでも1万円出して食べる価値あるから食べてみて!」

上記のようにハードルが上がった状態で
現実を体験すると経験とよく似ています。

反対に大きな赤字で最悪の市場コンセンサスの
企業の決算が意外にも少しの赤字だった場合には
当日の株価は大きく上昇する逆パターンもよくあります。

つまり決算発表で重要な事は、決算内容の良し悪しではなく
市場コンセンサスと実際の決算内容とのかい離幅なのです。

【株価を変動させる要因】

× 決算内容の良し悪し

○ 市場予想と決算内容のかい離

上記は大切な要素ですので覚えておいてください。

投資のご参考になれば幸いです。

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 編集後記
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本日は、市場コンセンサスをテーマに書きましたが
コンセンサスを発表する仕事が証券会社のアナリスト達です。

証券会社が抱えているアナリストの数は、
直近の株人気で留まっているものの
業界全体的に減少傾向にあります。

元々数が少なく優秀な人がなる職種なので
証券会社内でなりたくても難しい部署です。

減少の理由は、アナリストの予想は当たらない事実に
多くの個人投資家が気付き始めているため株式投資を行なう
個人投資家のニーズが減少しているという背景があると思います。

投資判断(レーティング)に関しては
私個人がスクリーニングする際に
全くあてにも参考にもしておりません。

今後の将来、人間のアナリストはますます減少して
その変わりにロボットが銘柄を選ぶようになってくるでしょう。

残念ながら私も銘柄選びは下手クソなのですが
株の醍醐味でもあるのでと頑張ってみようと思います。

銘柄選びを全くしたくない方は
テクニカルで仕掛ける2銘柄の
サヤ取り投資がお勧めです。

【参考記事】

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